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ドンナイの住宅街に野生のゾウ、過去には人的被害も発生

2025年04月18日(昨日)07時00分 公開
ドンナイの住宅街に野生のゾウ、過去には人的被害も発生

<写真:dantri.com.vn>

 

ベトナム南部ドンナイ省ヴィンクー郡マーダー村において、野生のゾウの群れが住宅地へ連日出没し、地域住民の間に不安が広がっている。

 

これらのゾウは夜間の午前2時から5時頃にかけて姿を現し、明け方には森林へ戻る行動を繰り返しているという。

 

最近では、少なくとも7頭のゾウがマーダー橋付近の道路上を移動する様子が確認されており、民家から数十メートルの距離まで接近するケースも報告された。

 

住民の証言によれば、果樹園などが荒らされる被害も発生しており、生活への影響が懸念されている。

 

加えて、ゾウは交通量の多い地方道DT761号線にも出没し、交通事故のリスクも指摘されており、地域の安全確保が一層重要な課題となっている。

 

地元当局によると、ゾウの出没は主にマーダー村の4区および5区に集中している。

 

農地の規模が小さいため現時点での被害は限定的とされているが、当局は被害状況を継続的に調査し、必要に応じて被災住民への補償措置を講じる方針である。

 

ドンナイ省にはマーダー村内に位置する「ドンナイ自然文化保護区」および隣接する「カットティエン国立公園」において、約24頭の野生ゾウが生息している。

 

ゾウと住民の衝突を防ぐため、延長70kmに及ぶ電気柵が設置されているが、倒木を利用して柵を越える事例も確認されており、既存の対策では限界がある。

 

過去にも同省ディンクアン郡タインソン村やヴィンクー郡フーリー村などで、ゾウによる被害が報告されている。

 

2023年には放牧中の男性がゾウに襲われ重傷を負う事件も発生しており、人的被害も現実的な脅威となっている。

 

こうした状況を受け、当局はドンナイ自然文化保護区との連携を強化し、ゾウの行動監視体制の整備および危険地域における警告システムの強化を進めているという。

 

野生動物と人間が安全に共存するためには、地域社会と行政、専門機関の連携による持続的な取り組みが不可欠である。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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