おすすめのプロモーション
新海底光ケーブルが運用開始、国際通信の強化に期待

<写真:dantri.com.vn>
ベトテルネットワークス(Viettel Networks)は16日、ベトナム国内において最大容量を誇る海底光ケーブル「アジア・ダイレクト・ケーブル(ADC)」の運用を正式に開始したと発表した。
ADCは総延長約9800kmに及ぶ海底ケーブルであり、ベトナムと中国、香港、タイ、フィリピン、シンガポール、日本の7カ国・地域を直接結ぶ構成となっている。
最大通信容量は50Tbpsに達し、これは現在ベトナムが接続している既存の5本の海底ケーブル(IA、AAE-1、APG、AAG、SMW-3)の合計容量の125%に相当する。
従来のシステムを凌駕する通信速度と安定性を実現している点が特徴である。
本ケーブルはアジアにおける主要インターネット拠点であるシンガポール、香港、日本の3大都市に直接接続されており、これまでのベトナム国内の海底通信インフラとは一線を画する存在である。
現在はまず一部容量の利用が開始されており、国際接続の強化およびインターネット利用者に対する通信体験の向上が期待されている。
ADCの導入によってベトナムの国際通信における冗長性が大きく高まり、他の海底ケーブルが断線した場合でも接続を維持することが可能な体制が整備された。
このような多重経路の確保は、安定した通信環境を構築するうえで極めて重要である。
本プロジェクトの総投資額は2億9000万ドル(約411億4694万円)に上り、Viettelのほか、日本のソフトバンク、インドのタタ、シンガポールのシングテル、中国のチャイナテレコムと中国聯通、タイのナショナル・テレコム、フィリピンのPLDTなど、計9社のアジア主要通信事業者が共同で出資した。
Viettelはベトナム国内における唯一の出資企業として、本ケーブルのベトナム接続支線およびクイニョンに設置された陸揚局、さらには国際主幹部の一部の所有・運用を担っている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。