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頻発する海底ケーブル障害、現在は2本が不安定に
<写真:thanhnien.vn>
ベトナムの国際インターネット接続状況は改善の兆しを見せつつも、完全な回復には至っていない。
香港やシンガポールとの接続は一部復旧したが、Asia-Pacific Gateway (APG)とIntra Asia (IA)の2本の海底ケーブルが引き続き障害を抱え、不安定な状態が続いている。
12月26日に発生したIAケーブルの障害では、シンガポールとベトナムを結ぶS1セグメントが損傷し、香港およびシンガポールへの接続が一時的に完全停止した。
一方、APGケーブルでは、マレーシアと接続するS1.9セグメントおよびタイと接続するS8セグメントが影響を受け、通信に支障をきたしている。
修復計画に関しては、IAケーブルの復旧時期がいまだに明らかにされていない状況である。
APGケーブルに関しては、S8セグメントが1月6日から10日の間に修復される見通しであるが、S1.9セグメントの修復計画については詳細が公表されていない。
こうした障害により、ベトナムの国際インターネット接続は速度低下や容量不足に直面し、業務や日常生活におけるデジタル活動に大きな影響を及ぼしている。
頻発する海底ケーブル障害を受け、ベトナム情報通信省は2024年6月に国際海底ケーブル網の拡充戦略を発表した。
拡充戦略では、2030年までに新たに最低10本の海底ケーブルを敷設し、全体で15本以上のケーブルを運用する目標が掲げられている。
さらに、2024年10月に首相が承認した「ベトナムデジタルインフラ戦略」では、2025年までに2本、2030年までに8本以上の新規ケーブルを追加導入する方針が示された。
これらの計画は接続の中断を防ぎつつ、国際帯域幅の強化と通信インフラの持続可能性を確保することが目的である。
また、今後のインフラ整備を通じて国内外の通信需要を満たし、デジタル経済の発展を支える基盤が築かれることが期待されている。
国際的なパートナーシップの強化とインフラ投資の拡大が、ベトナムにおける安定した通信環境の実現に貢献するとみられる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。