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世界の料理関係者が注目、伝統調味料「マム」の魅力

2025年05月08日(本日)07時00分 公開
世界の料理関係者が注目、伝統調味料「マム」の魅力

<写真:thanhnien.vn>

 

ホーチミン市において、ベトナム各地の伝統的な発酵調味料「マム(mắm)」をテーマとする食文化イベント「マム・ムオン・ミエン(Mắm muôn miền)」が開催され、国内外の料理関係者から大きな注目を集めた。

 

本イベントでは、北部・中部・南部といった各地域で使われている多様なマムを活かした、20種類以上の郷土料理が紹介された。

 

中でもチャーカー・ラー・ヴォン(Chả cá Lã Vọng)に用いられるタインホア産のマムトム(mắm tôm)を洋酒で臭みを抑え、柑橘の香りを加えて泡立てるという独特の調味技法が欧州からの料理人たちによって高く評価された。

 

また、オランダから来訪した料理人たちが、フーコック島産の高級魚醤「カイホアン(Khải Hoàn)」を箱単位で購入し持ち帰る様子も見られ、外国人の関心の高さを裏付けた。

 

イベントに登壇した食文化研究家ブイ・ティ・スオン氏によれば、マムは単なる調味料にとどまらず、地域の風土や人々の知恵、労働の精神を象徴する文化遺産である。

 

魚やエビ、塩などの素朴な原料から自然発酵によって生まれるマムは、ベトナム人の節約精神と創意工夫の結晶であるという。

 

さらに、食文化専門家チエム・タイン・ロン氏は、マムが地域の味覚や生活様式を反映する「地域の記憶」であり、家族や故郷を思い起こさせる存在であると強調した。

 

北部の濃口魚醤、中部の伝統的な調味技法、南部の甘口のタレといったように、地域ごとに異なる特徴を持つマムは、ベトナム料理の奥深さを示している。

 

マム・ムオン・ミエンは伝統食文化を次世代へと受け継ぐことを目的に、食文化振興団体マン・モイが主催する「フン・ヴィ・クエ・ニャー(Hương vị quê nhà)」シリーズの第9回目の催しであり、ベトナムの味覚と文化を国内外に広める取り組みとして注目されている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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