おすすめのプロモーション
Loading...
Loading...
Loading...

ベトナムで常態化するぼったくり、連休に相次ぎ深刻な影響

2025年05月09日(金)07時00分 公開
ベトナムで常態化するぼったくり、連休に相次ぎ深刻な影響

<写真:news.daisan.vn>

 

4月30日および5月1日の連休期間中、ホーチミン市を含むベトナム各地において観光客への過剰請求、いわゆる「ぼったくり」行為が相次ぎ、観光体験の質に深刻な影響を与えた。

 

食堂、ホテル、駐車場などにおいて料金の不当なつり上げが見られ、事前予約を一方的に無効とし、数倍の追加料金を要求する事例も報告されている。

 

たとえば、ハノイ市から訪れた女性観光客は、宿泊予約サイトを通じて2泊1100万ドン(約6万830円)の部屋を予約していた。

 

しかし、現地では「満室」を理由に宿泊を拒否され、部屋を確保するにはさらに3000万ドン(約16万5900円)を支払うように求められた。

 

また、ホーチミン市中心部ではバイクの駐車料金が1回あたり10万ドン(約553円)に達し、法外な請求として批判が高まった。

 

中部のニャチャン市では、海上の飲食施設が1kg当たり350万ドン(約1万9355円)の魚を販売し、そのうち約30%がカヌー運営会社への「紹介料」として支払われているとされている。

 

このような慣行は観光関連業者間で不透明な手数料が重層的に転嫁され、最終的には消費者がその負担を強いられる構造を明らかにしている。

 

料金の明示義務に違反したり、一方的に価格を変更したりする行為は、ベトナム民法第517条において民間契約上の義務違反と見なされ、違反業者には損害賠償責任が生じる可能性がある。

 

実際にホーチミン市ではこうしたホテルに対し、1000万〜1500万ドン(約5万5300〜8万2950円)の行政罰が科された。

 

しかしながら、処分を受けた業者の後を追うように新たな違反が繰り返される現状が続き、根本的な解決には至っていない。

 

観光客の信頼を損なう短期的利益を優先する経営姿勢が常態化しており、関係機関には恒常的な監視体制の構築、ならびに重大違反業者に対する営業停止措置や「ブラックリスト」化といった厳格な対応が求められている。

 

観光客を一度きりの収益源として扱うのではなく、「金の卵を産む鶏」として持続的な信頼関係を築く姿勢が、ベトナム観光業の再生において不可欠である。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板