おすすめのプロモーション
異例の早期雨季入り、異常な豪雨でホーチミンは冠水

<写真:thanhnien.vn>
南部および中部高原地域において雨季が本格化し、ホーチミン市、カマウ省、キエンザン省など複数の地域で平年よりも早い時期に降雨が観測されている。
中でもホーチミン市では10日の朝に総雨量が100ミリを超える豪雨となり、一部地域で道路冠水や排水施設からの水の噴出が発生した。
南部気象水文局のレー・ディン・クエット氏によれば、2025年の雨季は地域によって開始時期に大きな差が見られる。
同一の省内でも開始時期に最大で1カ月近いずれが生じているという。
5月中旬から下旬にかけては、南部全域が本格的な雨季に突入する見込みであり、同月の降水量は平年を10〜20%上回ると予測されている。
2025年の雨季は例年よりも終了が遅れる可能性が高く、年間の総降水量も平年比で10〜20%増加すると見込まれている。
特に7月、9月、10月には降雨のピークが予想されており、8月には一時的に雨が少なくなる中休みの時期が訪れる可能性がある。
5月7日および10日に発生した大雨は、季節初期に特有の不安定な大気状態が原因とされており、突発的かつ局地的な集中豪雨として説明されている。
とりわけ10日にホーチミン市の省轄市であるトゥードゥック市の市場周辺で発生した豪雨では、新たに設置された排水施設が機能しなかった。
それにより水圧でマンホールの蓋から水が噴き出す事態が発生した。
排水施設の設計および施工を担当するトゥードゥック市建設投資プロジェクト管理委員会は、今後の対策として排水蓋の下に補助板を設置し、水圧の軽減を図る方針を明らかにしている。
同地域は地形的に低地に位置し、周囲の高地から短時間で雨水が流れ込むことが、冠水の一因となっている。
気象当局は市民に対し、大雨時の浸水道路での車両運転を避けること、雷雨時の安全対策の徹底、および子どもの屋外活動への注意を呼びかけている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。