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ベトナム航空の国際線拡充、50機の追加導入を計画
<写真:dantri.com.vn>
ベトナム航空のダン・ゴック・ホア会長は15日に開催された臨時株主総会において、今後の国際線ネットワーク拡大に対応するため、50機の旅客機の追加導入が最低限の需要であると説明した。
政府は4月末に国家保証を伴わない狭胴機50機の購入計画を承認している。
ベトナム航空はエアバスA320neoまたはボーイング737MAXの導入を予定しており、予備エンジン10基を含む総投資額は約37億ドル(約5378億円)に達する見通しである。
これは2024年度の財務報告における総資産額の1.6倍に相当する規模となっている。
現在、ベトナム航空は100機超の機材を保有しており、そのうち65機が狭胴機である。
2030年までには狭胴機95機、広胴機37機、ATR機5機の体制が必要とされ、さらに2035年には狭胴機112機、広胴機52機の需要が見込まれている。
ホア会長によれば、世界的に航空機の需要が高まる中で納入遅延を避けるため、2027年から2028年にはリースの活用も視野に入れているという。
一方、ベトナム航空は近年、エンジン不具合による機材不足にも直面している。
2023年以降、A321型15機がプラット・アンド・ホイットニー製エンジンの不具合により稼働停止しており、エアバスA350型4機もロールス・ロイス製エンジンの修理中である。
この影響により2024年第1四半期の運航時間は1機あたり1日平均11.5時間に達し、パンデミック前の水準を上回る状況となっている。
財務基盤の強化策として、同株主総会では総額22兆ドン(約1229億円)に及ぶ2段階の増資案も承認された。
2025年には第1弾として9兆ドン(約503億円)を発行し、2026年にはさらに13兆ドン(約726億円)の増資を実施する計画である。
発行価格は1株あたり1万ドン(約56円)とされ、既存株主には1000株あたり406株の優先購入権が付与される。
これらの資本調達を通じて、ベトナム航空は財務指標の健全化、負債比率の改善、さらには中長期的な機材拡充戦略の着実な推進を目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。