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ダナンで進展するキャッシュレス、農村部にもQRコード決済が浸透

<写真:tuoitre.vn>
ベトナム中部のダナン市において、キャッシュレス決済の導入が急速に進行している。コーヒー店や食堂、雑貨店、観光市場、さらには農村の青果店に至るまで、現金を用いない取引が日常化している状況である。
市中心部に位置するハン市場では、青果や乾物を扱う多くの露店において、数千ドン程度の商品でも客はスマートフォンでQRコードを読み取り、その場で送金を完了させている。
当初は高齢の商人を中心に操作に不慣れな者も多く見受けられたが、地元当局や関連機関の継続的支援により、現在では大多数の店主がQRコードを導入し、日常的にキャッシュレス取引を行っている。
この動きは都市部にとどまらず、農村や漁村にも広がった。スマートフォンとインターネット環境の整備が進む中で、現金の使用頻度は大幅に減少している。
農産物の卸売業者によれば、農家や漁師の間でも銀行口座や電子ウォレットの利用が一般的になっており、取引の大半は非現金で行われているという。
ダナン市人民委員会の発表によれば、市内では約30万人が銀行口座や電子決済アカウントを保有しており、非現金取引の成功率はほぼ100%に達している。
年金や社会保障給付においても、非現金方式の導入率は約60%から99%超と高い水準にある。
こうした流れを後押しする形で、2025年には「現金を使わない日」キャンペーンが開始される。
キャンペーンのテーマは「キャッシュレス決済がデジタル経済を推進する」とされており、ホーチミン市のグエンフエ歩行者通りでは6月14日から15日にかけて、体験イベント「Ting Ting Day」が開催される予定である。
このイベントでは、最新の決済技術の紹介や金融リテラシー向上を目的としたセミナー、全国規模のキャンペーンが展開される。
同キャンペーンは2019年に開始され、これまでキャッシュレス社会の構築に向けた意識改革と金融包摂の推進に寄与してきた。
今回も約50万人の参加が見込まれており、ベトナム全体におけるデジタル化の一層の加速が期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。