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交通違反対策の限界、ホーチミンの課題
2025年06月25日(本日)07時00分 公開

<写真:anninhthudo.vn>
ホーチミン市では交通違反に対する罰則が強化されているが、歩道を走行するバイクや違法駐車を行う自動車などの違反行為は依然として後を絶たない。
こうした現状の背景には、都市交通インフラの不足、住民の交通意識の低さ、そして罰則の抑止力が十分に機能していないという問題がある。
ホーチミン市の人口は1975年には約200万人だったが、2024年には1000万人を超えた。
市内には約700万台のバイクと100万台の乗用車が走行しており、交通量の増加に都市構造が追いついていない。
交通インフラに割り当てられる都市面積は全体の約10%にとどまり、国際的に推奨される20〜30%の基準を大きく下回っている。
特に市中心部では用地の確保が難しく、交通渋滞や違反行為の温床となっている。
バイクは市民にとって不可欠な移動手段であり、公共交通機関の利便性が不十分な現状においては、バイク利用の制限は現実的ではない。
一方で導入された新たな罰金制度は、低所得者層や学生にとって大きな経済的負担となっているが、それにもかかわらず違反の抑止には至っていない。
ホーチミン市当局はバス路線の拡充やBRT(バス高速輸送システム)の導入など、公共交通機関の改善を進めている。
しかし、移動の柔軟性や利便性の面ではバイクに劣るとされ、公共交通の利用者数には限界があるという。
専門家は罰則の強化と並行して、市民の交通意識を高めるための教育や啓発活動を継続的に実施する必要性を訴えている。
ホーチミン市の都市交通の問題は同市にとどまらず、世界の多くの大都市が直面している共通課題である。今後は段階的かつ包括的な対策を講じることが求められている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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