おすすめのプロモーション
Loading...
Loading...
Loading...

26年にバイオ燃料E10全国販売開始、品質と価格政策に課題

2025年08月29日(本日)07時00分 公開
26年にバイオ燃料E10全国販売開始、品質と価格政策に課題

<写真:plo.vn>

 

ベトナム政府は2026年から全国でバイオ燃料「E10(エタノール10%混合ガソリン)」の販売を開始し、2031年には「E15」への段階的移行を目指す方針を示した。

 

しかしながら、導入にあたっては価格競争力の確保や品質に対する懸念が根強く残っている。

 

27日に開催されたバイオ燃料開発に関するシンポジウムでは、専門家や企業関係者が登壇し、E10の普及に向けた課題が多角的に議論された。

 

特に、消費者にとって魅力ある価格政策の重要性が強調され、環境保護税や特別消費税の見直しによる価格引き下げが提案された。また、品質基準の一層の強化が求められている。

 

商工省の報告によれば、国内のエタノール供給能力は現在、全体需要の約40%にとどまっており、米国やブラジルなどからの輸入が不可欠とされている。

 

このため、エタノールの国内生産能力の拡充、原料供給地域の多様化、ならびに流通インフラの整備が急務であると指摘されている。

 

一方、PetrolimexやPVOilなど主要石油企業は、E10供給に向けた混合施設や流通体制の構築を本格化させており、2026年1月の全国販売開始に向けて準備を加速している。

 

E10の品質については、ハノイ工科大学による研究や、自動車・バイクメーカーの実証試験により、既存のガソリンと比較してエンジン性能や燃費面で遜色がない、あるいは改善が見られるとの報告がなされている。

 

HondaやYamahaなどの主要ブランドでは、すでに販売中の多くの車種がE10に対応している。

 

ただし、旧型車両やキャブレター式エンジンを搭載した車両については、使用時の注意が必要とされている。

 

商工省は今後、バイオ燃料に関する技術規格の見直しを進めるとともに、エタノール含有量の適正な管理指標や、燃料の品質を評価する試験基準の策定といった制度整備にも取り組む方針である。

 

E10導入の成否は、政府による価格および税制政策の適切な運用、ならびに消費者の信頼確保にかかっており、今後の制度設計と情報発信のあり方が極めて重要となる。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板