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ベトナムで豚熱が再拡大、約65万頭の豚を処分

2025年09月08日(月)07時00分 公開
ベトナムで豚熱が再拡大、約65万頭の豚を処分

<写真:tienphong.vn>

 

ベトナム全土においてアフリカ豚熱(ASF)の感染が再び拡大している。

 

農業・環境省の発表によれば、2025年1月以降、全国34省・市において計1780件のASF感染が確認され、これまでに約64万8000頭の豚が処分された。

 

特に8月には1100件を超える新たな感染事例が報告されている。

 

動物衛生局の見解によると、感染の多くは小規模農家や衛生管理が不十分な養豚場で発生しており、消毒や隔離措置、車両の出入り管理などが徹底されていないことが要因とされる。

 

さらに、雨季による高湿度がウイルスの拡散を助長しているほか、従来よりも毒性の強い新型ウイルス株の出現も確認されており、感染の収束は依然として見通せない状況である。

 

このようなASFの拡大にもかかわらず、8月末時点における全国の豚飼養頭数は前年比で0.5%増加している。

 

しかしながら、感染拡大による消費者の不安感が豚肉の需要を減退させており、その影響で生体豚の市場価格は全国的に下落している。

 

具体的には、北部で1kgあたり7000ドン(約39円)以上下落し5万3000〜5万6000ドン(約296〜313円)、中部およびタイグエン地域では6600ドン(約36円)下落して5万1000〜5万6000ドン(約285〜313円)、南部でも4000ドン(約22円)の下落で5万6000〜5万8000ドン(約313〜324円)となっている。

 

農業・環境省は、年末までにウイルスの遺伝子解析を通じた早期警戒体制の強化を図るとともに、世界動物保健機関(WOAH)の基準に基づく防疫区域の整備を進める方針を示している。

 

また、地方自治体および関連企業に対する支援を強化し、養豚業の生産安定を確保する構えである。

 

一方で、豚肉に対する不安から消費者の購買行動は鶏肉へとシフトしており、鶏肉価格は上昇傾向にある。

 

8月には北部で約8000ドン(約44円)上昇し6万1000ドン(約341円)、中部では7000ドン(約39円)超の上昇で6万500ドン(約338円)、南部でも6万1000ドン(約341円)に達した。

 

また、ブロイラーの価格も全国的に1000〜1万ドン(約5〜56円)の範囲で上昇している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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