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屋台の衛生管理に懸念、チョン洗いの食器が常態化

<写真:tuoitre.vn>
ベトナム各地で営業する路上の飲食店において、食器の衛生管理が不十分であるとの批判が高まっている。
とりわけフエ市やホーチミン市では、市民が目撃した不衛生な実態がSNSを通じて拡散され、行政に対する対応の要請が強まっている。
フエ市の医科大学病院前に位置する屋台では、食後の器が大量に積み上げられ、残飯をバケツに捨てた後、水を入れた別のバケツで簡易的にすすいだだけで再利用されていた。
洗浄後の拭き取りも共用の布巾で行われており、衛生的とは言い難い様子が記録されている。
同様の状況は、ホーチミン市内の複数の屋台でも確認されている。
ファンヴァンチー通りの店舗では、路上に直置きされた食器が排水口の近くで雑に洗浄されていた。
また、チューヴァンアン通りの麺料理店では、薄めた洗剤で軽く洗っただけの食器がそのまま再利用されている様子が目撃されている。
こうした状況に対し、市民の間では「食器がカビ臭い」「洗剤の匂いが残っている」といった苦情が相次ぎ、自己防衛の一環として個人の箸やスプーンを持参する者も増加している。
しかし一方で、一部の飲食店では、利用客による器具の再洗浄に対して不快感を示すケースも存在する。
安全な飲食環境を確保するためには、食器の十分な洗浄と乾燥が不可欠である。
ところが、洗った直後の食器をそのまま使用する現在の状況は、食中毒のリスクを高める要因となっている。
市民からは「食品衛生法に基づく抜き打ち検査の強化」や「路上販売店に対する衛生基準の明確化および厳格な適用」といった要望が相次いでいる。
オーストラリアでは、行政当局が無予告で店舗の衛生状態を調査し、違反が確認された場合には高額の罰金を科している。
ベトナム国内においても、同様の厳格な体制の導入が求められている。
食の安全を守るためには、個人の努力だけでは限界があり、制度的な整備が不可欠である。
行政には飲食業界全体に対して衛生管理の徹底を促す施策の早急な実施が求められている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。