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無許可施術による格安フィラー、女性の臀部が壊死

<写真:dantri.com.vn>
ホーチミン市のJW韓国美容外科病院は、安価な多層型コラーゲンフィラーを臀部に注射された女性2人が壊死や膿瘍を発症し、緊急入院を要したと発表した。
両者はいずれも無許可の美容施設で施術を受けており、命に関わる深刻な事例として当局が注意喚起を行っている。
1人目の患者は、2年前に地元のスパで格安の多層型コラーゲンフィラーを臀部へ注入された。
その1年後より臀部の硬化が始まり、激しい痛みによって歩行や着席が困難となった。過去にはシリコン除去やインプラント手術も受けたが、症状の改善は見られなかった。
MRIおよび超音波検査の結果、筋肉内に多数の異物が拡散していることが判明した。
3時間に及ぶ外科手術では、劣化したフィラーと大量の膿が除去され、術後には陰圧閉鎖療法装置が設置された。
2人目の患者は33歳の女性であり、左臀部の腫脹と紫色の変色、激しい疼痛により歩行が困難な状態であった。
MRI検査により、長さ20cm、厚さ15cmに及ぶ巨大な膿瘍が筋肉から骨盤まで広がり、「ハチの巣状」の構造を形成していることが確認された。
原因は7年前に注入されたフィラーであると見られている。
手術では、2cmの切開部から大量の膿が噴出し、最終的に約2.5リットルの膿と壊死組織が摘出された。
執刀したグエン・ファン・トゥ・ズン医師は「敗血症のリスクが非常に高く、緊急手術が不可欠であった」と語っている。
医師らは、無許可施設で使用される格安フィラーや出所不明のコラーゲン製品が極めて危険であり、炎症、膿瘍、壊死、肉芽腫など深刻な合併症を引き起こす恐れがあると強く警鐘を鳴らしている。
最悪の場合、生命に関わる事態に至る可能性も否定できない。
当局および医師団体は、美容目的であってもフィラー注射などの医療行為は、必ず医師免許を有する医療従事者が、正規の医療機関において実施すべきであると強調している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。