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ビットコイン生みの親、ハノイにサトシ像を設置

<写真:dantri.com.vn>
ベトナムの首都ハノイにおいて、仮想通貨ビットコインの創始者とされる「サトシ・ナカモト」の彫像が設置され、9日から一般公開が開始された。
設置場所はタイムズシティ内にある企業1Matrixの本社であり、この彫像はイタリア人女性芸術家ヴァレンティナ・ピコッツィ氏の手によるものである。
本彫像はベトナムブロックチェーン・デジタル資産協会(VBA)の主導によってベトナムに持ち込まれたものであり、世界で5体目となるサトシ・ナカモトを題材とした作品である。
彫像には視覚的な演出が施されており、斜めの角度からは鮮明に像が見える一方、正面からは輪郭が徐々に消えていく「消失効果」が特徴である。
この効果はサトシ・ナカモトの神秘的な存在感と、その後の消息不明という経緯を象徴的に表現している。
サトシ・ナカモトとは、2008年にビットコインおよびブロックチェーン技術に関する技術論文を発表し、2009年に初期のビットコインソフトを公開した匿名の人物またはグループである。
彼は2010年を最後に姿を消しており、現在も正体は明らかになっていない。
なお、110万BTCを保有しているとされ、理論上は世界有数の資産家の1人と目されている。
VBA副会長のグエン・ヴァン・ヒエン氏は「この彫像は分散型文化の象徴であり、金融テクノロジー分野への貢献を称えるものである」と述べた。
また、会長のファン・ドゥク・チュン氏は「サトシ・ナカモトの物語はブロックチェーンコミュニティのインスピレーション源であり、彫像を通じてブロックチェーンの価値を広く伝えていきたい」と語っている。
本彫像はブロックチェーン・ギャラリーの一部として毎週土曜日に一般公開されている。
なお、他のサトシ像はハンガリー、スイス、エルサルバドル、日本に設置されており、特にハンガリーにある像は「We are all Satoshi(我々は皆サトシである)」と題され、誰もがサトシ・ナカモトになり得るという理念を体現している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。