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観光地図が定番から脱却、二次的スポットへの拡大が顕著

<写真:baodautu.vn>
デジタル観光プラットフォーム「Agoda」の最新データによれば、ベトナムにおける観光客の旅先の選択が、従来の人気都市、いわゆる「定番地」から、小都市や地方部に位置する「二次的観光地」へと明確にシフトしている。
本データでは、ダラット、ダナン、ハノイ、ホーチミン、ホイアン、ニャチャン、ファンティエット、フーコック、ブンタウなど、上位10都市と、それ以外の地域との比較分析が行われた。
その結果、2025年上半期における二次的観光地への宿泊検索数は、2023年同期比で約9%増加しており、「定番地」の伸び率を上回る結果となった。
こうした傾向はベトナム国内に限らず、アジア全体でも確認されており、同期間中に二次的観光地への関心は15%を超える増加を示している。
このような変化の背景には、地方におけるインフラ整備の進展、文化体験を軸とした観光プログラムの拡充、さらにはデジタル技術を活用した観光プロモーションの強化がある。
Agodaの最高経営責任者(CEO)であるオムリ・モーゲンシュターン氏は、この動向が観光産業の活性化とともに、地域経済の発展を後押しする可能性があると指摘している。
近年の祝日や大型連休においても、ホーチミンやハノイといった主要都市に加え、クアンニン、ゲアン、フーイエンなど、従来は注目度の低かった地域において観光客の動きが活発化している。
これらの地域は、定番観光地とは異なる景観や体験を求める旅行者の興味を引きつけており、観光地としての新たな価値を提示している。
旅行業界の報告によれば、旅行の計画段階から宿泊予約、さらには体験型アクティビティの選定に至るまで、AIやデジタルツールの活用が始まっている。
とりわけ個人旅行者、いわゆる自由行動型旅行者の間でこの傾向が顕著であり、旅のスタイルに大きな変化が生じている。
このような動向は、ベトナムにおける観光体験の多様化を促すだけではなく、観光収益の地域的な分散を可能にし、従来見過ごされてきた「隠れた宝石」とされる地域が注目を集める契機となっている。
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