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アジア超富裕層の注目観光地、ダラットが台頭

<写真:thanhnien.vn>
ベトナム中部高原に位置する避暑地ダラットが、アジアにおける超富裕層向けの新たな高級滞在地として注目を集めつつある。
かつて植民地時代のフランス人に愛されたこの都市は、現在、静けさと自然を重視する富裕層にとって理想的な隠れ家として再評価されている。
英調査会社ナイト・フランクの「Wealth Report 2024」によれば、純資産3000万ドル(約43億1100万円)以上の超富裕層の約68%が、大衆から隔絶されたプライベート性の高い場所を好む傾向にあるという。
また、ボストン・コンサルティング・グループの報告では、世界の億万長者の約7割が「人目を避けられる空間」を別荘や投資対象としての重要条件に挙げている。
これらの動向を受け、アメリカ・コロラド州のアスペンやスイスのサンモリッツといったプライバシー重視のリゾート地が注目を浴びてきたが、近年ではダラットにも関心が向けられ始めている。
2024年には、グローバルなプライベートクラブを展開するCopper Beechの協力のもと、Haus Private Clubがベトナム初の拠点をダラットに開設した。
同クラブは外界から隔絶された空間の中で、限られた会員同士が深い信頼関係を築くことを目的としている。
ダラットは標高1500メートルに位置し、年間を通じて涼しく、霧に包まれた独特の気候と自然環境を持つ。
Global Wellness Instituteの研究によれば、このような地形と気候は身体的・精神的な回復に理想的であり、ウェルネスリトリートに適しているとされる。
また、ダラットの自然環境は「再現不可能な資産」として高く評価されている。
沿岸部におけるリゾートの建設は可能であっても、高原特有の涼やかな空気と霧に包まれた森林の雰囲気は、他の地域では得難いものである。
米国の旅行誌『Travel and Leisure』は、ダラットを「静けさとロマンスの街」と表現し、「内面の変容をもたらす力を持つ場所」として紹介している。
この評価はダラットが単なる観光地にとどまらず、訪れる者に深い心理的影響を与える場であることを示唆している。
ベトナム国内には現在、純資産3000万ドル(約43億1100万円)以上の個人が1000人以上存在し、今後5年間でその数は倍増するとの見通しが立てられている。
これに伴い、プライベートクラブや高級リゾートへの需要が急速に高まっており、ダラットはその受け皿として確固たる地位を築きつつある。
Haus Private Clubは都市部の華やかな社交とは一線を画し、自然の中で静かにつながりを育むことを重視している。
同クラブの設立はダラットをアジアにおける「静かなラグジュアリー」の象徴へと再定義する試みであり、今後この地が新たな富裕層の拠点として一層の存在感を示すことが期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。