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通所型高齢者ケア、トー・ラム書記長が導入提言

2025年09月22日(月)07時00分 公開
通所型高齢者ケア、トー・ラム書記長が導入提言

<写真:nguoidothi.net.vn>

 

ベトナム共産党のトー・ラム書記長は、急速な少子高齢化と都市化が進行する国内において、高齢者の孤立対策として「通所型」介護サービスの拡充を提言した。

 

これは高齢者が日中に介護施設へ通い、夕方には自宅へ戻るデイケア方式であり、伝統的な家庭内介護に代わる新たな社会保障の柱として注目されている。

 

総書記は9月16日に開催された党中央決議の徹底会議において、通所型モデルの社会実装に向け、保健省、内務省、高齢者協会など関係機関の連携を図り、民間セクターの参入を促進しながら体制を早急に整備すべきであると強調した。

 

「このモデルは、高齢者の生活の質を高め、健康寿命の延伸にも寄与する」との見解を示した。

 

ベトナム中央高齢者協会のチュオン・スアン・クー副会長は、同モデルの導入によって高齢者が自立を維持しつつ、精神的な充足感を得られると評価する。

 

現在、国内には60歳以上の高齢者が約1420万人存在し、2030年には1800万人に達すると見込まれている。

 

一方で、高齢者介護施設は全国に約300ヵ所しかなく、需要に対する供給が著しく不足しているのが実情である。

 

クー氏によれば、通所型ケアは入所型と比較して運営コストが抑えられるほか、健康な高齢者の社会参加を促すという利点がある。

 

実際、同年代の仲間と会話や運動、文化活動を共有することが孤独感の軽減につながり、うつ病など精神疾患の予防にも効果を発揮するという。

 

高齢者の社会的孤立は深刻化しており、世界保健機関(WHO)は「孤独」を公衆衛生上の重要課題と位置づけている。

 

同機関の調査によれば、世界の高齢者の約3人に1人が孤独を感じており、ベトナムでも特に女性や独居高齢者にその傾向が顕著に見られる。

 

国会文化社会委員会のタ・ヴァン・ハー副委員長は、通所型施設の地域単位での整備が不可欠であると指摘した。

 

合併などで余剰となった公共施設の活用や、民間資本の導入を視野に入れた包括的な制度設計が求められている。あわせて、政府に対して投資環境の整備を早急に進めるように要請した。

 

通所型ケアは、高齢者の心身の健康維持、家族の介護負担軽減、社会的孤立の防止といった多面的な効果をもたらす。

 

このモデルが地域で恒常的に実施されることで、高齢者医療にかかる社会的コストの削減にもつながる。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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