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長雨の影響で青果価格が急騰、ホーチミンとハノイで深刻化

<写真:znews.vn>
ホーチミン市およびハノイ市において、青果類の価格が前月と比較して大幅に上昇している。
これは、主要な生産地における長引く豪雨の影響で供給が滞ったことが主な要因である。
ホーチミン市旧ゴーヴァップ区の青果店では、空心菜、ツルムラサキ、チンゲン菜などの葉物野菜の価格が1kgあたり5000〜1万ドン(約29〜58円)上昇した。
ホーチミン市内の伝統的な市場においても、野菜全般の価格が1万〜1万5000ドン(約58〜86円)上昇しており、特にトマトや葉物野菜は前月比で30〜50%の値上がりが確認されている。
小売業者の証言によれば、中部高原地方、ラムドン省、メコンデルタ地域などの主要産地からの輸送が豪雨のために困難となり、仕入れ価格が上昇したという。
とりわけ傷みやすい葉物野菜においては損耗率が高く、販売価格への転嫁が避けられない状況となっている。
一方、ハノイ市では台風ブアローイの通過以降、青果価格が平常時の2〜3倍にまで達している。
空心菜は1万5000ドン(約86円)、ホウレンソウは2万〜2万5000ドン(約115〜144円)、レタスやクレソンに至っては最大7万ドン(約403円)にまで高騰している。
葉物野菜は特に雨による損傷が大きく、供給の回復が著しく遅れている状況である。
ハノイ市内の市場関係者によれば、現在の仕入れ量は平常時の7割程度にとどまっており、輸送途中での品質劣化も深刻で、販売利益を大きく圧迫している。
また、8日未明からは市内各地で激しい雷雨が発生し、一部地域では浸水も確認された。
中央気象水文予報センターは、10月中も降雨が続く見通しを示しており、この状況が農作物の生産および流通に長期的な影響を及ぼす可能性があると警告している。
これを受け、ホーチミン市当局は卸売市場および小売業者に対し、供給源の多様化を通じた安定供給と価格の抑制を図るように指示を出した。
流通業界では、今後数週間にわたり青果価格の高止まりが続くと予想しており、天候の回復が価格安定の鍵を握るとの見方が強まっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。