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台風24号フェンシェン、進路を南西に変更し最大勢力へ

<写真:nld.com.vn>
ベトナム国家水文気象予報センターの発表によれば、20日午前7時時点で、台風フェンシェンの中心はパラセル諸島の東北東約490kmの海上に位置していた。
最大風速は毎時88km(台風カテゴリー9)、瞬間風速は毎時約120km(カテゴリー11)に達しており、台風は北西に向けて毎時25kmの速さで進行している。
しかし、寒気の影響により、進路を南西へと変えつつある。
予測によると、21日には最大風速が108km毎時(カテゴリー11)、瞬間風速は133km毎時(カテゴリー13)に達し、台風はパラセル諸島北方約180kmの海上に接近すると見込まれる。
その後、22日以降はさらに南西方向へ進み、ベトナム中部沿岸に接近する可能性が高い。
この台風の影響により、北部南シナ海(パラセル諸島を含む)では、風速が毎時60〜100km、波の高さは最大7mに達し、海上は非常に荒れると予想されている。
特に危険海域においては、すべての船舶が強風・高波・突風の影響を受ける恐れがある。
陸上においては、台風の循環に加え、寒気、東風の乱れ、地形の影響が重なり合うことで、22日から27日にかけてハティン省からクアンガイ省にかけて広範囲での大雨が予想される。
局地的には豪雨となる可能性があり、山間部では土砂災害、低地および都市部では浸水のリスクが高まっている。
ベトナム政府は各地方に対し、ダムや灌漑施設の安全な運用を徹底するとともに、洪水時の対応体制の整備を求めている。
特にクアンチ省からクアンガイ省にかけての河川では、警戒レベル3を超える洪水が発生する可能性がある。
国家防災指導委員会は19日夜、沿岸部の各地方政府に対して、台風の進路に関する情報の提供および、救助・救援体制の準備を指示した。
なお、年末までに南シナ海ではさらに1〜2個の台風または熱帯低気圧がベトナム本土に影響を及ぼす可能性がある。
これまでに発生した台風および熱帯低気圧による自然災害では、死者・行方不明者241人、負傷者389人、住宅26万棟の損壊、農作物59万4000haの
浸水被害が報告されており、経済損失は53兆8000億ドン(約3103億円)を超えている。
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