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ホーチミンの中心部、地下と融合する都市ハブに再構築
<写真:laodong.vn>
ホーチミン市中心部に位置するベンタイン地区が、地下空間と地上施設を連携させた都市交通・商業ハブへと再構築される計画が進行中である。
ベンタイン駅はベンタイン市場前に設置された4層構造の地下施設であり、地上と連結する6つの出入口を持ち、地下32mに達する。
延長は236m、幅は60mに及び、現在は乗降施設や基礎的インフラの整備が完了しているものの、商業施設や駐車場などのサービス機能は未整備のままである。
隣接する市民劇場駅やバソン駅ではすでに飲食・物販施設が稼働しており、ベンタイン駅でも同様の商業展開が期待されている。
一方、地上部では約5万9000㎡にわたる広場整備が進められており、完成後はニューヨークのタイムズスクエアに匹敵する都市景観の刷新が見込まれている。
都市計画専門家によれば、同エリアはレロイ通り、9月23日公園、グエンフエ通りと接続する黄金の立地にあり、地下鉄網との連携によって交通・商業の一大拠点となる潜在力を有しているとされる。
現在、ホーチミン市はベンタイン市場周辺において12.5ha規模の地下空間開発を検討しており、これは歴史的遺産と新たなインフラを共存させる都市戦略の一環である。
メトロ1号線に加え、将来的にはカンゾー方面への新路線の始発駅ともなる見通しであり、交通・商業・観光の各分野における多面的な利点が期待されている。
2024年12月に首相の承認を受けた都市計画では、2050年までに地下空間整備を重点課題として位置づけており、2025年6月に改定された都市マスタープランにも地下空間の有効活用が明記された。
この計画により、ホーチミン市では地上交通の負担軽減を目的として、メトロ駅と連動した地下商業施設、駐車場、地下歩道の整備を含む包括的な地下都市構想の実現が期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。