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ベトナムの英語力は世界64位、日本は非常に低い96位
<写真:vov.vn>
2025年版の「EF英語能力指数(EPI)」によると、ベトナムの英語力は世界64位(スコア500)に位置し、前年の498点からわずかながら改善が見られた。
アジア25カ国中では7位にランクされ、インドネシア(471点)、中国(464点)、ラオス(461点)、カンボジア(390点)を上回った。
特に注目すべきは、地域の上位国であるマレーシア(581点)やフィリピン(569点)との差が、過去5年間で「大幅に縮小した」と評価されている点である。
英語力の向上が、東南アジア地域におけるベトナムの国際競争力強化に寄与していることがうかがえる。
都市別のスコアに目を向けると、ハノイが532点で国内最高値を記録し、ニャチャン(517点)、ダナン(509点)がこれに続く。
ホーチミン(508点)やハイフォン(506点)も高いスコアを維持しており、国内における英語力の地域格差が縮小傾向にあることが示されている。
年齢別では、26〜30歳の若年労働層が平均544点と最も高いスコアを記録した。
この層は今後の国際ビジネスにおける中核人材とされ、グローバル市場での競争力向上が期待されている。
EFベトナム代表のホアン・アイン氏は「企業の国際化ニーズやデジタル産業の発展が、英語力向上を促進している」と述べている。
また、報告書では英語とAIスキルの組み合わせが「戦略的スキル」として注目されている点が強調された。
EFの専門家は「AIの多くは英語を基盤に設計されており、英語を習得することが情報活用の鍵を握る」と指摘している。
ベトナム政府は2030年までにAI分野で世界50位、ASEANで4位以内を目指す国家戦略を掲げており、現在すでにAI信頼性において域内3位、AI受容度では5位にランクインしている。
技術人材も56万人を超え、東南アジア有数の規模を誇る。
さらに、英語学習の目的が「試験対策」から「実際のコミュニケーション」へと移行しつつある点も見逃せない。
職場においては、研究開発や国際協業などで英語を活用する専門人材が増加している。
EF EPIは、世界123カ国・地域の成人220万人以上を対象に調査を行った世界最大級の英語力ランキングであり、各国の人材育成政策、教育機関、企業戦略において重要な指標とされている。
なお日本(446点)はアフガニスタンと同率の96位で、英語力が「非常に低い」位置付けとなっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。