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ホイアンで豪雨・洪水の深刻な被害、修復直後の日本橋にも影響
2025年11月27日(本日)07時00分 公開
<写真:nld.com.vn>
ベトナム中部に位置する世界遺産都市ホイアンが、10月から11月にかけて相次いで発生した豪雨と歴史的洪水により甚大な被害を受けた。
町の象徴である「日本橋(チュア・カウ)」をはじめ、18世紀から残る数多くの歴史的古民家が浸水し、建物の構造や文化財への損傷が深刻化している。
日本橋では洪水の影響により木製の壁面が変色・剥離し、修復を終えたばかりの柱には継ぎ目の緩みが確認された。
橋脚下部にも、激流や漂流物との接触による破損が見られ、2024年7月に完了したばかりの修復工事の成果が再び損なわれた格好となった。
古民家では「タン・キーの家」が2.5mに及ぶ浸水被害を受けた。
屋内の木製家具や構造材に損傷が発生し、一部では補修が必要な状態となっている。
住民は貴重品を2階に避難させたが、木材の接合部に緩みが生じ、色褪せや腐食の進行も確認された。
また、近隣の「フン・フンの家」では水位1.2mの浸水が観測され、100年以上の歴史を有する絵画が被害を受けた。
絵画は現在も完全には乾燥しておらず、色落ちや歪みが発生している。室内に施された螺鈿装飾や家具にも剥離が見られ、早急な修復が求められている。
ホイアンでは1155件の文化財が登録されているが、当局の初期調査によれば、少なくとも30軒の古民家に劣化が確認され、そのうち9軒は構造上の深刻な損傷を受けたとされる。
現地の副市長は「木材は外見上問題がないように見えても、水に長時間さらされることで内部から劣化が進行する」と述べ、今後の文化財保全に対する懸念を表明している。
現在、ユネスコの専門家による詳細な被害評価が進められており、歴史的建造物の保存および修復に向けた具体的な対策の策定が急務となっている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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