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ホーチミンのメトロ1号線、1周年で乗客1895万人突破
<写真:kinhtedothi.vn>
ホーチミン市都市鉄道管理委員会によれば、都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン〜スオイティエン)は12月15日時点で運行開始から1周年を迎え、累計乗客数が1895万人に達した。
これは当初計画に対して114.2%の実績となり、ホーチミン市初の都市鉄道として順調な滑り出しを示している。
メトロ1号線は全長約19.7kmで構成され、高架区間では最高時速110km、地下区間では最高時速80kmで運行されている。
全線の所要時間は約29分であり、都市間の移動を大幅に効率化している。
運用されている車両は全17編成で、そのうち3編成は予備用に配備されている。各車両は3両編成で、最大で約930人を収容可能である。
日平均の乗客数はおよそ5万2000人に上り、祝祭日には11万人を超えることもある。
駅構内には自動販売機や充電ステーション、デジタル案内板などが順次整備されており、都市鉄道の利用を促進する環境づくりが進められている。
また、鉄道利用に伴う公共交通文化の定着にも注力している。
運賃は区間により6000〜2万ドン(約35〜115円)に設定されており、戦争功労者、障がい者、高齢者、6歳未満の子どもに対しては無料で提供されている。
支払い方法も多様で、現金のほか、銀行カード、電子マネー、身分証コードによる決済などが利用可能となっている。
ホーチミン市都市鉄道管理委員会のファン・コン・バン委員長は、メトロ1号線の成功を受け、メトロ2号線(ベンタイン~タムルオン)を2026年初頭に着工予定であると発表した。
総延長は11.2kmで、そのうち9km以上が地下区間となる。総事業費は約57兆ドン(約3300億円)に上り、市の予算を活用した大規模インフラプロジェクトとして、都市の幹線輸送網の強化を図る構えである。
工事期間中は一部の道路や歩道の封鎖により交通渋滞が発生することが懸念されるが、完成後には公共交通機関の利便性向上や都市環境の改善、さらには市民の生活の質の向上に資するものと期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。