Updated 2018年06月12日

ベトナム、喫煙による死亡者年間4万人以上か

ベトナム国民の健康において、最も緊急性の高い課題は喫煙による弊害を防ぐことだ。ベトナムでは毎年4万人以上が喫煙が原因の病気で死亡している。

 

 

たばこによる関連疾患は25種類あるがその中でも肺がん、胃腸癌、慢性閉鎖性疾患、心臓発作、脳卒中の5つが主だ。

 

ベトナム人のタバコ購入における消費額は年間31兆ドン(約1550億円)だ。一方で、喫煙が原因で発生する関連疾患の医療費や病気で会社を欠勤することによる経済的損失、早死による労働力損失の合計損失額は年間24兆ドン(約1200億円)にのぼる。喫煙者数が減少しない原因の1つとしてたばこの価格の低さがあげられる。ベトナムではたばこ一箱2万ドン(約100円)で購入でき、国民の収入と比較してもかなり安い。

 

世界保健機関(WHO)によると、ベトナムは世界でたばこの価格が低い国15ヶ国にあげられるという。2015年の世界成人喫煙調査(GATS)によると、ベトナム人男性の喫煙者の割合は45.3%でありたばこの価格が低い国15ヶ国中最大の割合だ。

 

世界的に見ると、喫煙による死亡者数は毎年約700万人にのぼり、そのうち90万人は副流煙が原因の病気による死者だ。世界に10億人いるとされている喫煙者の内80%近くは低中所得の国々の人だ。喫煙は心血管疾患の2番目の原因であり、心血管疾患による死亡者のうち30%が副流煙を受けた経験がある。

 

保健所のLuong Ngoc Khue氏は「喫煙者数が減少しているにも関わらず、男性喫煙者の割合は45.3%と依然として高いままだ。たばこは様々な場所で安く購入することができるのため、レストランやパブなどの公共の場所で副流煙の影響にさらされる人の割合も同様に高い。違法とされている販売時におけるたばこ広告の存在も喫煙者抑制の障壁となっている」と話す。

 

保健省のNguyen Thi Kim Tien大臣はたばこが原因の病気防止の必要性を訴えている。また同大臣はベトナムにおける死亡者のうち73%が非伝染性疾患により死亡しており、そのうち大多数が喫煙による原因で死亡していると話した。また、健康被害に加えて、喫煙によって喫煙者やその家族、社会全体に経済的被害を及ぼすと続けた。

 

Khue氏はベトナムでたばこにかけられる特別消費税はASEAN諸国の中で最も低く、他の先進諸国と比較しても低いと指摘している。

 

WHOは喫煙者を減少させるために、たばこの特別消費税を小売価格60~80%の割合に設定すべきだと警告をしている。低税率によりたばこの小売価格は低くなり、結果として若者や貧しい人が容易に購入できるようになる。そして喫煙者数や関連疾患数を抑制する活動の有効性を低下させている。

 

WHOべトナム担当のKidong Park氏はたばこの価格と税金が他の国々より低いため、たばこ税の増税を提案していると話した。

 

Khue氏は公共の場での喫煙禁止に関する規制を厳格に施行すると同時に、喫煙者の行動を変化させるために、たばこの危険性を伝える活動を特に農村部の男性を対象に強化する必要があると強調した。

 

出典:VOVニュース

 

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