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MobiFone副社長、テレビ局違法買収で逮捕
11月14日（水）、警察は国営大手通信会社MobiFoneの元社長と副社長を違法にテレビ局を買収した容疑で逮捕した。
MobiFone元社長のCao Duy Hai容疑者と副社長のPham Thi Phuong Anh容疑者は「公的資金の管理と使用に関する法律に違反することは深刻な事態を招く」として告訴されたという。
＜大手通信会社MobiFoneの元最高責任者Cao Duy Hai氏（写真提供：VnExpress/Dan Viet）＞
2018年8月、Hai容疑者（57）は、民間の有料テレビ局「Audio Visual Global JSC（AVG）」の買収において犯した違法行為を責任追及され、MobiFoneの取締役会から除名されたという。
ベトナム共産党中央委員会によると、Hai容疑者はテレビ局買収においてMobiFone評議会と協働し、ベトナム政府に重大な損失を与える法に反した取引における大量の書類に署名をしたという。
調査によると、Anh容疑者は取引の交渉に直接的に関与していたという。
国内の通信会社で3番手のMobiFoneは、2016年初頭にはAVG社の株式の95%を買収しTV市場に参入すると発表し、メディアで大きく報道された。
しかし、政府の検査官は、首相の承認を得ていないAVG社の株式買収に関する取引は投資法に違反しており、政府が推定約7兆ドン（約350億円）の損失を被ることになるという結論を下したという。
2016年8月、ベトナム政府はMobiFoneの取締役会に対して同取引に関する調査を行ったという。2018年5月、MobiFoneとAVG社間の取引が頓挫したあと、AVG社から投資額の満額が返金されたとMobiFoneは述べた。
今回の違法買収の責任に関して、元情報通信大臣のNguyen Bac Son氏が遡及され、2011年〜2016年の任期中に解任された。また、当時副大臣を務めていたTruong Minh Tuan情報通信大臣も今回の買収を承認する署名をしたことで今年の7月に解任されたという。
Son氏が違法なAVGの買収を承認し、部下に違法文書に署名するよう依頼していたことが調査で明らかになった。
MobiFoneによる違法買収事件の訴訟は、近年、政府高官や国有企業の上級管理職の多くが逮捕されたことを受けて行われていた汚職を取り締まる活動の最中に生じたという。
汚職撲滅を推進するNguyen Phu Trong共産党書記長は先月、国家主席として汚職を撲滅する活動をさらに推し進めるよう専門家に促すことを誓った。
11月9日（金）、警察はベトナムの社会保障制度（VSS）に違反したとして、労働省のLe Bach Hong副大臣を逮捕した。
労働省に許可されている融資先は国営の商業銀行のみだが、国有の金融リース会社であるAgribank Financial Leasing Company No 2 (ALC II)に対して、1兆500億ドン（約51億円）の融資を行っていたことが調査により明らかになった。ALC IIはその後倒産し、利子も入れて7700億ドン（約37億円）の借金が依然として残っているという。
出典：VnExpress
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