ハノイビール、4年連続の減益

2019年02月12日(火)00時00分 公開
ハノイビール、4年連続の減益

<Habecoの生産するハノイビールはベトナムの屋台料理の一部である(写真:Shutterstockより)>


Habecoの利益が前年比23%減の6670億ドン(約34億円)で、4年連続の減益となった。


ベトナムで最大級の醸造会社であるHanoi Beer Alcohol and Beverageは、収益が前年比5%減の9兆4000億ドン(約470億円)であったと報告した。売上原価をはじめ、設備費が急激に増加したためだとしている。


4年連続で減益となり、現在の売上は2014年売上の1兆4400億ドン(約72億円)の半分以下まで減少した。

 

Habecoの減益は、アジア屈指のビール消費国であり続けているベトナムのトレンドに逆らっていることだ。ユーロモニター(Euromonitor)の統計によると、世界的なビール消費量はあまり変化していないが、ベトナムの消費量は急増しているという。

 

ベトナムビールアルコール飲料協会(VBA:Vietnamese Beer, Alcohol and Beverages Association)のデータによると、2017年、ベトナム人1人あたりのビール消費量は平均45リットルであり、過去2年間と比べて50%増加したという。


多くの証券会社は、Habecoがビール市場を牽引しているが、消費者の嗜好の変化や海外ブランドのビールとの競争という問題に直面していると語る。Habecoは低価格のため市場シェアを獲得しているが、高級感のあるHeinekenやサイゴンビール(現在はThaiBevの子会社)、その他海外ブランドビールのシェアも拡大しつつある。


Ban Viet証券会社が公開した最新のデータによると、ビール市場におけるHabecoのシェアは2010年は20%だったのに対し、2017年は18%と6年連続で減少しているという。


Ban Viet証券会社は、シェア減少の理由に強みである低価格部門の縮小を挙げている。7年前、Habecoは14%のシェアを誇っていたものの、現在は8%まで減少した。


ベトナムはビール文化で有名で、ビジネス面でもビールを飲み交わすことで取引がスムーズに進むと考えられている。


ベトナムは東南アジア最大のビール消費国で、2017年の年間ビール消費量は40億リットルであった。保健省によると、アルコールへの支出額は毎年平均で34億ドル(約3700万円)で、一人あたり300ドル(約3万円)とされている。健康関連製品における年間支出額は一人あたり113ドル(約1万3000円)だという。

 

出典:VnExpress

 

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