ハノイとホーチミン、急成長都市に選出
<ホーチミンはJLLが公表した「ショートターム・シティ・モメンタム・インデックス(CMI)2019」において、世界で最も急成長を遂げている都市10選で8番目に選出されている>
総合不動産サービス大手JLLが実施する131都市を対象にした3年間の社会経済と商業不動産の成長に関する「ショートターム・シティ・モメンタム・インデックス(CMI)2019」において、ハノイとホーチミンは、世界で最も急成長を遂げている都市10選に選出された。
JLLによると、ホーチミンが8番目、ハノイが3番目に選出されており、ベトナムがASEANで最も急成長を遂げているとされたという。
報告書の中で、JLLはハノイとホーチミンの2都市が人口増加や経済発展に関して成長速度が早く、社会経済において勢いがあると述べている。
また、「ホーチミンはビジネス環境が整備されている場所として、海外から多くの投資が行われており、進出先となっている。一方で、ハノイは商業面では遅れているものの、急速に発展している都市だ」と報告している。
JLLは不動産に関して、「ベトナムでの小規模な不動産投資は不透明性や投資制限などの問題により困難な状態だ」と報告している。
しかし、土地管理局の強化や評価実務の導入、環境や安全に配慮した建築物の増加など、不動産の不透明性の改善は段階的に進められている。
ASEAN諸国ではその他2カ国がJLLの「ショートターム・シティ・モメンタム・インデックス(CMI)2019」に選出されており、フィリピンのマニラが12番目、タイのバンコクが18番目だった。
JLLによると、「シティ・モメンタム・インデックス(CMI)」は都市のGDPや人口、航空旅客数、企業本社数、小売業の売上高、海外直接投資の割合とその変化といった20の指標を参考にしているという。
その他にもオフィスの入居率やオフィス賃貸数、小売業の賃貸料、ホテルの部屋数、国際小売業者数、商業不動産投資規模や不動産の透明性の変化率なども指標にしている。
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