大気汚染は肌にも悪影響|FMP酒井医師が解説

大気汚染は肌にも悪影響|FMP酒井医師が解説

ベトナムでは大気汚染が問題になっており、都市部では「空気が悪い」という声もよく耳にします。

 

実際に「ハノイとホーチミンの大気汚染が世界1位と3位に」であったり「今週は大気汚染基準の十数倍」といった様なニュースを目にすることも多いです。

 

PM2.5等を気にしてマスクを着用する方は多いですが、呼吸器だけではなく、肌にも悪影響があることはご存知でしたか?

 

今回はホーチミンのファミリーメディカルプラクティス(FMP)へ新たに着任された日本人医師 酒井先生の情報提供を元に、「大気汚染と肌」に関するお話をお届けします。

大気汚染でよく耳にする浮遊粒子物質とは?

浮遊粒子状物質とは、粒径が10μm(1μmは1mmの1000分の1)以下で、大気中に浮遊する非常に小さい粒子状物質のことです。

 

10μmよりも更に小さい直径が2.5μm(毛髪の約30分の1)以下のものは、「PM2.5」と呼ばれています。

 

SPMには黄砂や砂塵、火山灰といった自然起源のものと、燃焼によって排出される「すす」やアスファルト、タイヤのゴムから発生する道路粉塵といった人為起源のものがあります。

 

10μm以下の粒子状物質は気管にまで入り込みやすく、PM2.5は更に奥まで入り込み、気管支喘息や気管支炎といった、呼吸器の疾患を引き起こす可能性があります。

 

浮遊粒子状物質は肌にも悪影響を与え、敏感肌の人にとっては大きなリスク要因となりがちです。

浮遊粒子状物質の肌への影響

花粉などよりも更に小さな粒子である浮遊粒子状物質は、肌に付着すると毛穴などから皮膚内部へ入り込み、酸化ストレスを誘導します。

 

酸化に傾いた肌は刺激に弱くなり、シミやシワが増えやすくなってしまいます。

 

特にアトピー性皮膚炎をお持ちの方は、浮遊粒子状物質によって症状が悪化することが知られています。

スキンケア対策は?

大気汚染を意識したスキンケア対策としては下記がお勧めです。

 

  • 帰宅したらすぐに洗顔
  • 洗顔後には、抗酸化力の高いビタミンC含有の化粧水を顔にたっぷりつける

※肌にかゆみや赤みがある時は避けてください

  • セラミド配合の保湿効果の高い保湿剤で乾燥しやすい顔や手足を保湿


皮膚に強いかゆみや赤みが出たり、治っても頻繁に繰り返す場合は皮膚炎の可能性があります。

 

その場合は、早めに皮膚科専門医を受診しましょう。

情報提供:FMP皮膚科医 酒井あかり医師

酒井あかり医師紹介

新潟県長岡市出身。幼少期は両親の転勤に伴い宮城県仙台市、テキサス州ヒューストン、岩手県水沢市(現在は奥州市)で過ごす。

2011年に新潟大学を卒業後、新潟大学医歯学総合病院を主な診療拠点とし、佐渡島や県内全域の病院で研鑽を積む。

湿疹やじんましん、かぶれ(接触皮膚炎)といった一般的な皮膚疾患〜怪我や粉瘤、ほくろ等の手術を要する疾患、また重篤な皮膚疾患に至るまで幅広い診療経験を持つ。

プライベートは2人の娘の母。

得意とする治療

ニキビ、円形脱毛症および巻き爪の治療。

ニキビ治療は生活習慣が治療結果を大きく左右するため、診察では個々人の肌質にあった外用薬を適切に見極め処方するとともに、自宅でのスキンケアのポイントや生活上の注意点の共有を徹底されています。

巻き爪については、原則として切らない・痛くない治療を目指しているそうです。

爪の食い込みや変形は非常に繰り返しやすいため、その悪循環を断ち切るための注意点も診察時にシェアして頂けます。

 

酒井医師の診療はタオディエンメディカルセンターで行っています。皮膚に関することは些細なことでも酒井医師まで御相談ください!

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