ベトナムの調味料は臭い? 辛い? ヌクマムやサテなど有名所を紹介
ベトナムの調味料に対してどのようなイメージを持っていますか?? なんか臭そうだったり、辛そうだったり......。実際、ベトナムの調味料の中にはクセのきついものもたくさんありますが、日本へのお土産としても人気な調味料はたくさんあります。今回はベトナムでよく使用されている調味料をまとめて紹介します!!
サテトム(Sate tom)
「サテトム(Sate Tom)」はエビ風味のラー油で、日本でもひそかに人気のある調味料です。ベトナムでは略して「サテ(Sate)」と呼ばれることが多いです。材料には油、干しエビ、唐辛子、にんにく、レモングラスが使われています。クセがほとんど無く、うまみが凝縮されておりベトナム土産としても大変人気があります。チャーハンやスープ、鍋料理などに少し加えるだけで、ベトナム風の味を楽しむことができます。ベトナムでは1個あたり2万ドン(約100円)前後で購入することができます。
ヌクマム(Nuoc mam)
「ヌクマム(Nuoc mam)」は1番といってもいいほど有名な調味料です。主に、主にブンチャーやブンティックヌンなどベトナムの麺料理でよく使用されます。原材料には主にイワシやムロアジなどの淡水魚を使われており、塩と一緒につけ込んで発酵させることによって完成します。値段は種類によって異なりますが、1本あたり1万2000ドン(約60円)程度で購入できます。
魚醤といえばタイ発祥の「ナンプラー」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、「ヌクマム」のほうが「ナンプラー」よりもやさしい塩味で、魚のうま味が強く残っていると言われています。
ベトナムでは、「ヌクマム(Nuoc mam)」に唐辛子やニンニク、ライムを加えた「ヌクチャム(Nuoc cham)」という調味料もベトナムでよく見かけることができます。「ヌクチャム」は春巻きとの相性が良く、つけだれとして使われています。
マムトム(Mam tom)
「マムトム(Mam tom)」はエビを発酵して作られた紫色の調味料です。エビを発酵させているということもあり、臭いはかなり強烈で、ベトナム人の中でも好き嫌いが分かれます。ベトナムでは主に、マムトムにレモンや醤油を加えて付けダレとして使用するのが主流です。マムトムの味が気になる方は、ベトナム北部の料理でブンダウマムトム(Bun Dau Mam Tom)という料理をおすすめします。また、ベトナムのスーパーでは1瓶2万5000ドン(約125円)程度で購入できます。
ベトナムには「マムトム(Mam tom)」によく似た味の調味料で「マムルオック(Mam ruoc)」というものがあります。2つの調味料の唯一の違いは使用されているエビの大きさで 、マムトムで使用されているエビの方が大きいです。それ以外の特徴は同じのため、ベトナムではあまり区別されていません。マムトム同様、1瓶あたり1万ドン(約50円)程度で購入できます。
タマリンド(Me chua:メーチュア)
「タマリンド」はベトナムでよく食べられている木の実です。大きさは小さいものは5cmくらい、大きいものは15cmくらいです。日本ではあまり馴染みのない木の実ですが、増粘安定剤(ぞうねんあんていざい)としてガムやジャムなどに使われています。いつの間にか日本にいる際も口にしていたかもしれないですね。
ベトナムで「タマリンド」は甘いものと酸っぱいものの2種類があります。酸っぱい種類のものはスープや煮物などに酸味を加える調味料として「メーチュア(Me chua)」、甘い種類のものは、おやつとして皮を剥いてそのまま食べる「メー(Me)」と呼ばれています。おやつ用の甘い「タマリンド」は見た目は茶色く、ドライフルーツのプルーンような味がします。真ん中には1cmくらいの黒い種が入っています。料理用の酸っぱい「タマリンド」は皮をむき、実をペースト状にしてパックされた状態でスーパーで売られています。
料理用の「タマリンド」はベトナムだけでなく、インドやフィリピンでも酸味を加える調味料としてよく使用されています。ベトナムでは1パック4000ドン(約20円)程度で購入可能です。
トゥオンデン(Tuong den)
「トゥオンデン(Tuong den)」はベトナム風の味噌だれです。生春巻きにつけるソースやフォーのトッピングとしてベトナムでは食べられています。日本の甘味噌だれの味に近く、野菜につける味噌だれやスープのアクセントとしても使うことができます。1本7500ドン(約40円)程度で買うことができます。