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在日ベトナム人労働者数、中国人超す コロナ禍でも増加
<写真:Alexandre Lallemand on Unsplash>
新型コロナウイルスによる各国の渡航制限がある中、日本におけるベトナム人労働者の数が増加した。
日本の厚生労働省の発表によると、2020年10月時点で、日本で働くベトナム人労働者の数は前年比10.6%増の44万3998人。
外国人労働者全体の25.7%を占め、国別で見ると中国の41万9431人を抜きトップとなった。
ベトナムと中国に続き国籍別で多いのは、フィリピンが18万4750人、ブラジルが13万1112人、ネパールが9万9628人だ。
日本で働く外国人労働者の全体数は前年比4%増の172万4328人となり、過去最多を記録した。
しかし、前年の増加率は13.6%だったため、新型コロナウイルスの影響で増加率は鈍化したとみられている。
産業別でみると、医療・福祉が26.8%、建設業が19%とそれぞれ増加。
一方、宿泊業・飲食サービス業は1.8%減少と、2007年に企業に対して外国人労働者の雇用の届け出が義務化されてから初めての減少となった
日本で働くベトナム人労働者の産業別の内訳は以下の通り。
※()内はベトナム人労働者全体における割合。
- 製造業:15万9923人(36.0%)
- サービス業(他に分類されない者):6万3498人(14.3%)
- 建設業:5万7862人(13.0%)
- 宿泊業・飲食サービス業:5万3270人(12.0%)
- 卸売業・小売業:5万130人(11.3%)
- 医療・福祉:7349人(1.7%)
- 情報通信業:4790人(1.1%)
- 教育・学習支援業:1626人(0.4%)
日本で働くベトナム人労働者の在留資格別は以下の通り。
※()内はベトナム人労働者全体における割合。
- 技能実習:21万8600人(49.2%)
- 資格外活動:13万6781人(30.8%)
うち留学が12万7512人 - 専門的・技術的分野の在留資格:6万2155人(14.0%)
うち技術・人文知識・国際業務が5万4288人 - 身分に基づく在留資格:1万6057人(3.6%)
うち永住者7256人、日本人の配偶者等3844人、定住者3506人、永住者の配偶者等1451人 - 特定活動:1万403人(2.3%)
- 不明:2人(0.0%)
新型コロナウイルスの影響で、日本政府は2020年3月よりベトナム人を含む外国人の受け入れを停止していた。
その後、10月には入国制限を緩和し、全世界からのビジネス関係者らの入国を再開した。
しかし、日本国内における感染拡大を受け、12月に全世界からのビジネス関係者らの入国を一時停止したものの、ベトナムやミャンマー、中国、韓国、ミャンマーなど11の国と地域からの入国は例外的に認めていた。
例外的な入国についても、今年1月14日から停止し、外国人の日本への入国が特段の事情を除いて全面的に制限されていた。
昨年11月〜1月上旬までで、ベトナムや中国などから日本へ入国した実習生の数は約4万人にものぼる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。