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ワクチン接種済の無症状患者の隔離期間を7日に短縮か:ホーチミン

2021年11月23日(火)11時10分 公開
ワクチン接種済の無症状患者の隔離期間を7日に短縮か:ホーチミン

<写真:隔離施設の人の様子 / ©️tuoitre>

ホーチミン市保健局は保健省に対して、新型コロナウイルスの感染患者の隔離期間について、無症状であること、必要回数のワクチン接種を完了していること、7日目の検査で陰性と確認されていることの3つの条件が満たされた場合には隔離期間を7日間に短縮することを許可するよう提案した。

 

ホーチミン市内では新型コロナウイルスの感染者数が再び増加しており、感染患者は全員14日間の隔離を義務付ける現在の規定では、政府の運営する集中隔離施設がキャパシティ・オーバーになるため、同市保健局は負担軽減を目的に今回の提案をしたという。

 

ホーチミン市では過去2週間、1000人以上の感染が連日確認されている。

保健局のTqng Chi Thuong局長は今回の提案を推薦する文書の中で、感染の再拡大で、市内の隔離施設と医療機関には収容能力を超えた人数の感染患者が運ばれているとした。

無症状と中等症の感染患者については、大半が7日目の検査で陰性と確認されているが、さらに7日間の隔離を講じなければならないという。

 

ホーチミン市の第1小児病院の伝染病学者であるKhanh氏は、今回の提案に対して、医療機関の負担を軽減できるとして賛成の意を示している。

Khanh氏は医療従事者の人的資源は限られているため、重症患者の命を救うための治療により集中することが重要だと話す。

 

また、ホーチミン医科大学公衆衛生学部で学部長を務めるDo Van Dung氏も、今回の提案は市内の実際の感染状況に適した提案だと賛成している。

今回の提案が承認されれば、医療機関の負担軽減だけでなく、感染患者の隔離と治療のための必要資金の軽減にもなると同氏は話す。

一方で、無症状であること、ワクチン接種を完了していること、7日目の検査で陰性と確認されていることの3つの基準については厳格に遵守されなければならないとした。

 

Dung氏によると、現在、感染患者に対して使用されている経口抗ウイルス薬「モルヌピラビル(Molnupiravir)」については感染拡大防止の観点で効果が出ているという。

そのため、「モルヌピラビル(Molnupiravir)」を服用している感染患者に対しても隔離期間を7日間に短縮し、その他の薬を服用している感染患者の隔離期間は10日間に短縮にするべきだと主張した。

 

 



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