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第1四半期で8万人以上が就職、景気回復から複数業界で採用が活発化
〈写真:Vietnamnews〉
ホーチミン市労働・傷病兵・社会局によると、第1四半期に3万6500人以上の新規雇用が創出され、前年同期より1800人増加した。また、同期間中に8万500人以上が就職し、前年同期比で4100人増加した。
同局によると、市内の労働市場は徐々に回復しており、工業・建設業とサービス業で労働者が増加し、農業・漁業・林業では減少している。
市内の労働力490万人のうち、農業・漁業・林業はわずか0.96%、工業・建設・サービス業はそれぞれ37.15%、61.89%を占めている。
人材系企業のアデコ・ベトナムが発表した2022年第1四半期の労働市場の最新情報によると、今年第1四半期の求人希望は昨年同期と同様であったが、求職者と応募者の数は約20%減少した。
同社によると、熟練労働者の大半は、市場先行きの明るさや好条件から、現在の会社に留まることを決断している。
一方で、製造業やサービス業では、事業を拡大するために人材を探し続けており、顕著な労働力不足に陥っている。
また、パンデミックで最も大きな打撃を受けた観光産業も大規模な雇用の場となっている。3月中旬以降、国際観光が完全に再開され、旅行パターンや観光客の行動にも顕著な変化が見られるようになった。
こうした明るい話題と同時に、施設の老朽化、さらには長期間の休業による人材不足とスキルの低下が懸念されており、観光産業では、人材の確保と育成を急いでいる。
観光産業では従来の役割に加え、予約やチェックイン、オンラインでのやり取りをスムーズに行うために、技術に精通した職種が求められている。
多くの企業は、新卒者を募集する一方で、元社員を採用して再教育を行っている。
また、第1四半期には、フィンテック、小売、消費財の各業界の雇用主が、営業・マーケティング、生産・技術、エンジニアリングの各職種で人材の採用を増やそうとする動きが見られた。
フィンテックや物流・製造業も急成長しており、プロダクトマネージャー、ビジネスアナリスト、ソフトウェア開発者などの技術系職種や、戦略的品質管理、ソーシング、エンジニアリングの職種が注目されている。
他には、再生可能エネルギー、金融サービス、物流部門の発展とともに、投資、販売、新市場開拓のマネージャーに対する雇用需要が高まると見られる。
転職市場に関しては、人材紹介会社のNavigos Groupが発表したレポートによると、給与は現在の会社に留まる動機付けの上位3要素に含まれていないが、転職を決める際には最も重要な要素となる。
報告書では、回答者の17%以上が給与が最も重要な要素であると回答し、次いで労働環境、能力開発の機会であった。
回答者の大多数は、職場環境、同僚、仕事の安定性を、現在の雇用主で働き続ける上位3要素に選んでいる。
勤務地は、回答者の約12%の要因となっている。
14%近くが今後3ヶ月〜12ヶ月の間に転職するつもりだと答え、23%近くが近い将来に転職するつもりはないと答えた。また、回答者の約42%はより良い機会があれば転職すると答えた。
この調査は、27の産業で働く6800人以上の求職者を対象にしている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。