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ホーチミン市の国際学校、ネット炎上中の喧嘩に関する報告書を提出
〈写真:Tuoi Tre〉
5月30日、ホーチミン市にあるインターナショナルスクールの校長は、ここ数日ソーシャルメディア上で注目を集めている生徒の暴力事件に関する報告書を市教育局に提出した。
インターナショナルスクール・ホーチミン・アメリカン・アカデミー (ISHCMC-AA)7年生の女子生徒の親であるTさんによると、同事件は南部バリア=ブンタウ省への修学旅行に参加した際のいさかいを発端としている。
食事の際にTさんの娘が友人のために取っていた椅子を、8年生女子が使いたいと言った。Tさんの娘が「席は空いていない」と伝えると、8年生女子は攻撃的な態度で対応したという。
同報告書によると、暴行事件はその後の5月26日に発生した。
授業後に担当の教師は、学校から2区画ほど離れた場所で生徒グループが喧嘩をしているとの連絡を受けた。教師は現場に直行し喧嘩をしていた生徒たちを学校へ連れ帰り、医務室で診断を受けさせた。
診断時に学校の管理者が生徒グループに会い、事件についての聞き取りを行なっていたが、Tさんが学校にやってきて、この事件をすぐに解決し、生徒を処分するように要求したため、事態は混乱した。
学校側は事件の情報収集が不十分で判断ができない状態であったため、保護者に説明し協力を依頼したが、協力を得ることはできなかったという。
Tさんは、この事件を見ていた教務補助員が事件を止めようとせず、学校の管理委員会にも適時報告しなかったとして、学校の指導者にこの事件への対処を要求している。
Tさんによると、8年生女子に襲撃されたTさんの娘と仲裁に入った娘の友人3人は、体に複数の傷やあざを負い、今も精神的なトラウマを抱えているという。
また事件後、保護者の1人がFacebookでライブ配信を行い、学校の今回の対応について批判を行なっていた。
同報告書によると、同校は今回の経験を教訓に、ソーシャルメディア上の誤解や不正確な情報を防ぐため、同様のケースに迅速に対応する予定である。
同校はソーシャルメディアやライブ配信を悪用して、関係者が生徒の個人情報の一部を拡散し、ネットいじめを誘発することを懸念しており、教育部門がその防止に協力することを望んでいる。
また、ISHCMCは生徒を学業面でも心理面でも注意深く観察し、生徒が心理的緊張に対処して勉強を再開できるよう、保護者と協力して満足のいく解決策を見つけることを約束するとした。
5月28日、教育訓練省はホーチミン市行政に対し、ISHCMC-AAでの喧嘩に対処するよう関連機関に指示するよう要請している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。