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ベトナム全土で配車サービス利用者が激減、ガソリン価格高騰で
〈写真:Tuoi Tre〉
ガソリン価格上昇に伴う運賃の高騰、収入の減少、ドライバーの仕事への不満から、ベトナム全土のライドシェア乗客数が激減し始めている。
大手配車サービスGrabでドライバーを務めるギアさんは以前、1日に約20万ドン(約1160円)の利益を得ていた。しかし、ガソリン価格が高騰してからは、利益は半減したという。
ギアさんのようなライドシェア・パートナーは、運賃高騰によりサービスに「価値がなくなった」、手数料が「搾取的」で顧客が「消滅している」と主張するようになった。
運賃の増減に関わらず、配車サービス運営元が1回の乗車から受け取る手数料は約30%で変わらない。つまり、運営元の企業の利益は急増する一方であるが、ドライバーは燃料費等のコスト増に対応するために利益が低減していく。
例えば、運賃が1000ドン(約6円)上がれば、運営元は以前と変わらないコストを支払いながら300ドン(約2円)を追加で享受することができる。
5月以降、モンスーン性の豪雨が道路を浸水させ、交通渋滞を悪化させたことも、悲惨な状況に拍車をかけている。
ライドシェア・パートナーの間で不満の嵐が吹き荒れ、ドライバーたちは手数料が調整されるまで、全国的にライドシェアアプリのボイコットを呼びかけるようになった。
ギアさんは、「Grabのドライバーの多くは、燃料価格の高騰に落胆して辞めてしまった。その結果、乗客は乗車すること自体が不満の種になっている」と訴える。
実際に配車予約の困難さと運賃の高さが相まって、多くの乗客が離れていっている。
この問題に関する地元報道機関の取材に対して、ベトナムの3大ライドシェアアプリ事業者であるGrab、Gojek、Be Groupの代表者は、燃料価格の上昇がドライバーに与える悪影響を認識していると回答している。
しかし、GrabとBe Groupは手数料の引き下げを求めるドライバーの声についてのコメントを避け、GojekはすでにあるGoCaptainプログラムが現時点でのドライバーへの唯一の支援方法であると述べるにとどめた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。