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男女平等ランキング、ベトナムが4位上昇も実態はあまり前進せず
〈写真:VnExpress〉
世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表しているジェンダーランキングで、ベトナムは昨年より順位が4つ上がり83位となった。
しかし、先週発表された2022年世界男女格差報告書によると、ベトナムは1段階評価で0.705ポイントとなり、昨年から男女平等に向けてほとんど前進していないという結果であった。
WEFは146の国と地域を「経済的参加と機会」「教育達成度」「健康と寿命」「政治的エンパワーメント」の4つのサブインデックスで測定している。
「経済的参加と機会」の指標では、労働力人口が男性2941万人に対して女性2674万人で31位となり、同国のサブインデックスの評価の中では最高位であったが、昨年と比較するとマイナスとなった。
技術職・専門職の平等は維持されているが、議員、上級職、管理職の女性の割合は約1ポイント減少し、推定所得も男性(-18.3%)よりも女性(-20.7%)の方が高い割合で減少した。
「教育達成度」の指標では88位となり、科学、技術、工学、数学(STEM)の大学卒業生のうち36.51%が女性であった。
「政治的エンパワーメント」の指標は106位で、国会議員に占める女性の割合が3.6ポイント増加したが、閣僚職は引き続き男性が 100%を占めている。また、2021-26年の任期で選出された国会議員499人のうち151人が女性で30.26%を占めている。
「健康・生存指数」の指標では141位であった。
男女平等のスコアはアイスランドが0.908点でトップに立ち、フィンランド、ノルウェー、ニュージーランドがそれに続いた。また、アフガニスタンとパキスタンが最下位であった。
地域別では北米が76.9%の男女格差を解消してトップとなり、ヨーロッパ(76.6%)、ラテンアメリカ・カリブ海(72.6%)が僅差で続いた。
中央アジアは69.1%、東アジア・太平洋は69%と中位に位置し、サハラ以南のアフリカが67.9%で続いた。
サハラ以南のアフリカは4ポイント以上の差をつけて、中東・北アフリカ(63.4%)となっている。
南アジアが62.4%で最下位であった。
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