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ベトナム製麺は食品の安全性に問題がある:EU3カ国
〈写真:VnExpress〉
ドイツ、ポーランド、マルタは、ベトナムから輸入された即席麺2製品と米麺1製品がEUの食品安全要件を満たしておらず、そのうち1製品にはEUの許容レベルを超えるエチレンオキサイド(EO)が含まれているとして警告を発表した。
EU食品・飼料緊急警告システム(EU RASFF)が農業農村開発省傘下のベトナム衛生植物検疫届出機関および照会所(SPSベトナム)に対して警告に関する通知を行った。
ドイツはビンズオン省にあるAsia Food Joint Stock Companyが製造したカレー味とチキン味の即席麺から、EUの許容レベルを超えるEOが検出されたとして警告を発し、マルタはNguyen Giaというブランド名の米麺が未承認の遺伝子組み換え米から加工されているとして警告を発した後に市場からの回収を命じている。
また、ポーランドはホーチミン市に本社を置くVietnam Food Industries Joint Stock Company(Vifon)製の子供用即席麺について、まだ解明されていない危険性があるとして警告を発表した後に返品を行った。
EU RASFFの通知を受けたSPSベトナムは関連機関と調整し、違反の原因を明らかにし、追跡して改善策を講じる予定である。
EUは現在、EU市場に輸入されるベトナムの即席麺に対して20%の検査率を適用している。
産業貿易省傘下の科学技術局によると、ベトナムの食品が過剰なレベルのEOを含むとして警告を受けたのは今回が初めてではない。
2021年8月にはベトナムの即席麺数点の出荷がスイス、ノルウェー、英国など多くの欧州諸国からEOを含むとして警告とリコールの対象となった。
輸出業者はEOの許容量を含め、国によって食品安全に関する規制が異なることに留意する必要があり、輸入国ごとの規制を慎重に検討し、遵守しなければならない。
米国とカナダでは、ハーブ、乾燥野菜、球根、ゴマについて最大7mg/kgのEO含有量を適用しているが、EUでは0.02〜0.2mg/kgとかなり低い値を採用している。
アイルランド食品安全庁によると、欧州化学品庁(ECHA)はEOを変異原、発がん性物質、生殖毒性物質に分類している。
同機関は、「EOを含む食品は急性的な健康へのリスクはないが、長期間摂取した場合は健康リスクの増加を引き起こす。そのため、EOへの曝露を最小限に抑える必要がある」と警告する。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。