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4大会計事務所、ベトナムの上場企業4割を監査

2022年10月04日(火)08時55分 公開
4大会計事務所、ベトナムの上場企業4割を監査

<写真:VN Express>

 

デロイトとアーンスト・アンド・ヤング(EY)、KPMG、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)のいわゆるビッグ4がベトナムの上場企業4割の監査を行っている。

 

2021年時点でベトナムの3株式市場(HoSE・HNX・UPCoM)には1600社以上が上場しており、そのうち664社をビッグ4が監査している。ビッグ4の2021年の総収入は3兆7600億ドン(約227億4681万円)近くとなり、利益は2350億ドン(約14億2168万円)であった。

 

同業界の利益率は他業界比で総じて低く、最も高いPwCで15.4%、最も低いKPMGで0.4%となっている。売上高もPwCが1兆1200億ドン(約67億7565万円)で最も高く、デロイトが1兆600億ドン(約64億1266万円)で続いた。また、デロイトの収益は4年連続で増加している。

 

EYは3年連続の減収となり、KPMGの年間売上高は過去5年間で常に6000億ドン(約36億2981万円)を下回り、4社の中で最も低い水準にある。

 

業界関係者によると、顧客がコストを削減して必須の監査サービスのみを維持し、コンサルティングや税務アドバイスなどの他のサービスを削減したため、過去2年の業績はパンデミックの影響を多少受けている。

 

大手監査法人の副所長によると、監査は高度な専門分野であり、通常の生産やビジネス、サービス企業とは全く異なるものである。また、上場企業とは異なり、監査法人は経営者であり株主であるパートナーを除いて外部の株主を持たない。

 

EYは昨年に約330件と最も多くの監査を行っており、これは他の3社の合計件数と等しい数字となっている。しかし、収益は監査だけでは得られない。

 

あるBig4の幹部によると、監査は中核的な活動であるが利益率は最も低い。コンサルティングは利益率が高く、最も高いのは税務部門となっている。こうした理由から多くの監査法人が積極的に他のセグメントからの収益を上げようとする。

 

しかし、EYにとって監査は依然として基幹業務であり、2021年は総収入の4分の3近くを監査からの収入が占めている。同監査法人の主なクライアントにはVingroup、Bao Viet、The Gioi Di Dong、Agribank、Vietinbank、Sacombank、VnDirect、SSIといった大手が名を連ねる。

 

デロイトの場合は監査が収益の半分近くを占めており、主なクライアントはベトナム航空、FPT、Sun Life、Wooribankなどである。PwCとKPMGは非監査業務に力を入れており、2021年の売上に占める監査の割合は4.3%と14%に過ぎない。

 

PwCは経営コンサルティングやビジネスコンサルティング、法律相談、税務相談、個人事業支援といった約10の非監査サービスを提供している。KPMGはビジネスコンサルティングや税務コンサルティング、法律・法務サービスで知られている。

 

ベトナムでKPMGは企業活動や人事管理、スタートアップ、消費者行動に関するレポートを定期的に発行している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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