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ベトナムへの海外留学生が増加傾向、安価な費用と質の向が要因
<写真:VnExpress>
教育訓練省国際協力局によると、2016年から2021年に掛けて102の国と地域から4万5000人以上の外国人留学生が渡越し155の教育機関で学んでおり、その数は年々増加傾向にあるという。
ベトナム政府は様々な国際条約に基づいて外国人学生の26.6%に奨学金を提供しており、パンデミック前には平均して毎年4000〜6000人がベトナムへ留学していた。
2021年は留学生1万6000人がベトナムに留学し、その8割以上がラオスやカンボジアからの留学生であった。
また、ベトナムは韓国や中国、フランス、日本などとの経済的な結びつきが強くなっており、こうした国からの留学生数が着実に増加している。
ハノイ大学でベトナム語を学ぶ韓国人チェさん(23)によると、ベトナムへの留学理由は卒業後のキャリア選択肢が豊富であり、卒業後はベトナムの有名韓国企業で通訳か事務職に就く予定であるという。
韓国では有名大学を出ていない学生が卒業後に就職するのは至難の業であるため、チェさんはハノイ市で長く働いて家を買い、両親を呼んでベトナムで暮らす計画を立てている。
現状のベトナムで学ぶ留学生は短期留学が中心で修士号や博士号を目指す学生はやや少なく、博士課程の留学生はラオスやカンボジアからの留学生が中心である。
しかし、ハノイ工科大学のグエン・フォン・ディエン副学長によると、ベトナムでは工学や経済学を学ぶ留学生が徐々に増加しているという。
同大学は留学生の獲得には授業料の競争力と教育機関のランキングの2つの基準が不可欠であると指摘する。
クアクアレリ・シモンズの2023年度大学ランキング上位1000校にはダナン市のデュイタン大学、ホーチミン市とハノイ市のベトナム国立大学が801〜1000位帯に入っており、これらの大学の授業料は年間5000万〜1億ドン(約28万〜57万円)で、世界的に見ても低い授業料となっている。
チェさんによると母国で大学に進学すれば年間1億ドン(約57万)の授業料がかかるが、ベトナムでは5050万ドン(約29万円)程度だという。また、ベトナムでの生活費は月700万〜800万ドン(約4万〜4万5000円)で済むが、韓国では80万〜100万ウォン(約8万〜10万円)は掛かる。
また、ハノイ大学国際協力部のグエン・ゴック・タン部長によると、留学生は大学側にとっても大きな経済的利益となっている。
同大学の留学生数は全体の5%であるが、学校収入の8〜10%を占めており、財政的に自立している大学にとって、非常に重要な収入源であるという。
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