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廃れるチンコンソン歩行者天国、今年末に一時閉鎖か

2022年12月20日(火)13時24分 公開
廃れるチンコンソン歩行者天国、今年末に一時閉鎖か

<写真:VnExpress>

 

ハノイ市タイホー区にあるチン・コン・ソン歩行者天国は2018年5月に開設されたが、開設後の3ヶ月以降には訪問者が激減し、現在は週末でさえ人がいない状態が続いている。

 

18日午後に同歩行者天国を訪れたアインさん(23)によると、週末であるにも関わらず、通りには6つのお店しか営業しておらず、全長900mの道路には運動に訪れたと見られる20名弱の人しかいなかった。

 

ベトナムの伝説的な歌手であるチン・コン・ソンの名前を冠した同通りは、多くの人から芸術的な場所になることが期待されていたが、現状は娯楽センターというよりも、人々が訪れて運動をするための単なる公園でしかない。

 

タイホー区の統計によると、チン・コン・ソン歩行者天国がオープンしてから1ヶ月間は週末に平均6000人の訪問者を集めていたが、3ヶ月後には訪問者が急激に減少し、多くの店も撤退してしまった。

 

周辺でレストランを営むガットさん(65)は、4年前に同歩行者天国の計画を聞き、近隣が賑やかになり、自身のレストランも繁盛することを期待したという。

 

同歩行者天国がオープンして最初の数カ月は、100m以上あるフードストリートに数十のレストランやバー、服や土産物を売る店が道の両側に立ち並んでいたが、全ては過去のこととなっている。

 

ガットさんをはじめとする多くの人が「この歩行者天国は楽しいアクティビティがなく空っぽ。中心部から遠く、有名な史跡とは無縁」として酷評する。

 

また、訪問者がいないにも関わらず「歩行者天国」として通りが封鎖されているため、週末には移動に数十分掛かる迂回路を通らざるを得ず、多くの人々が不便を強いられている。

 

歩行者天国を完全に放棄して、車両を循環させた方が良いといった声も寄せられているが、同通りに住むコンさん(75)は、人々が移動するスペースを確保し、子供たちが路上で自由に遊べるように、同通りを維持することが必要だと主張する。

 

同歩行者天国は空気が綺麗で騒音を避けたい人に適しており、文化や音楽、政府、大衆組織の空間を十分に活用するために、まずは適切な政策を講じることが必要であるという。

 

タイホー区のグエン・ディン・クエン委員長によると、チン・コン・ソン歩行者天国は2022年末まで運営した後、複数の改修や修理、メンテナンスのために一時閉鎖する方針である。

 

2023年5月に予定されている再開後には、コミュニティ活動や若者向けの遊び場として推進し、観光客の誘致が検討されているという。

 

ベトナム都市開発計画協会副会長であり、元ハノイ市計画建築局局長の建築家ダオ・ゴック・ギエム氏は、「歩行者専用道路の建設・整備は必然的な流れであり、生活の質を示している。歩行者天国は人々の生活水準が上がり、都市経済発展の原動力を生み出すことに貢献する」と述べている。

 

実際に同市内の他の通りでは一定の成果が上げられており、週末に人々が楽しみながら過ごせる健全な文化的空間になっている。

 

ギエム氏はチン・コン・ソン歩行者天国に関して、テーマや機能、タスクが不明確であり、人々の需要に合致していないとして幾つかの重要な課題を挙げ、課題が改善できなければ同歩行者天国は早期的に人々から忘れ去られると指摘する。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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