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ベトナムの街娼事情、多くがオンラインへ移行

<写真:VnExpress>
ベトナムでは街娼がインターネットに移行して過去のものとなりつつあり、「シュガーベイビー」と名乗る多くの売春婦がソーシャルメディア上の個人グループを利用し、ターゲットとなる顧客にアプローチしている。
フエ市とダナン市を中心に活動するエージェントのハン・ハン氏によると、街娼は警官に摘発される可能性が高く、時代遅れのものであり、「シュガーダディ」と呼ばれる顧客はZaloなどを通して売春婦とやり取りをし、800万~1000万ドン(約4万6000〜5万7500円)の料金で月に1回6~8回会う契約を結ぶ。
ハン氏は1000万ドン(5万7500円)を顧客から回収した場合、200万ドン(約1万1500円)を手数料として受け取るという。
また、ホーチミン市とビンズオン省で「信頼できるポン引き」を自称するホアイ・ホアイ氏は、1日以内に顧客とシュガーベイビーを結びつけることが可能であり、取引額の15%〜20%を受け取っている。
こうしたエージェントが顧客と直接会うことはなく、顧客と売春婦が特定の場所で会う手配をし、自身らはソーシャルメディア等を通じて連絡を取るのみである。
ヴィラやアパート、クルーズ船等で「シュガーベイビー」を利用する顧客が多く、海外旅行を含む旅行ツアーや「スポーツツアー」のような形で仲介が行われることもあるといい、「シュガーベイビー」は少なくとも月1億ドン(約57万5000円)以上稼ぐことが多いという。
エージェントや売春婦は当局から身を守るため、売春取引が成立するたびにチャット履歴やソーシャルメディアプロフィールを削除し、金銭の受領は第三者の銀行口座を経由して行われる。
当局によると、「シュガーベイビー」の中にはエージェントを介さずに自身で顧客を探す売春婦もいる。その中の1人であるハノイ市の大学3年生のスアンさんは、ソーシャルメディアで年間契約を結ぶ顧客を見つけた。
スアンさんによると、顧客見込みの男性を発見した場合、最初にカフェで会う頻度や支払いについての交渉を行い、条件が合致した際に契約を結ぶという。しかし、どれだけ慎重にやり取りを行っても避けられないリスクが発生する場合もあり、スアンさんの場合は事後にシャワーを浴びている際、顧客が逃亡したこともあった。
ホーチミン市公安局諮問部副部長のレ・マン・ハ大佐によると、最近になってオンライン売春活動が通信の高度化という点で急速に発展している。エージェントや売春婦はソーシャルメディアがもたらす利便性と匿名性の可能性を利用しており、当局は新たな犯罪に対処するために自らを適応させなければならなくなったという。
同市公安局は近年、多くのオンライン売春組織を摘発しており、2022年には大学1年生が運営するZaloとTelegramを中心に活動する組織を摘発した。また、2018年にはZaloで活動する別の大規模な売春組織も摘発されている。
スアンさんはこうした逮捕されるリスクが有っても、「シュガーベイビー」を辞めるつもりはないと言い「運がよければ10人分のお金を支払う良い男に出会える。たとえ1〜2カ月しか続かなかったとしても総額は2000万ドン(約11万5000円)程度と非常に大きい」と話しているという。
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