経済不況の中、ホーチミン市では古着屋が大人気

<写真:Tuoi Tre>
ホーチミン市では景気低迷による消費者の節約志向を受け、古着屋の業績が好調になっている。
同市ビンタイン区の古着屋「Give Away」は多くの客で賑わっており、レジ係2名と販売員3名が試着や商品整理、伝票作成といった業務を忙しくこなし、試着や決済のために行列ができることもある。
商品の価格は1着3万~15万ドン(約170〜870円)で、商品は新しさと多様性が保たれているため、若い人から人気を集めているという。
同市在住の会社員であるフオンさん(23)は半年ほど前から古着屋を利用するようになり、「古着を買うことは服の寿命を延ばし、環境を保護することにつながるため、恥ずかしいとは思わない」と話している。
同店から500mほど離れた「ラブ・ショップ」も多くの来店客で賑わいを見せており、試着室は順番待ちで3〜5分並ばなければならない。
同店ではベトナムブランドの商品を扱っており、80~90%が新品で1着3万~12万ドン(約170〜700円)である。
同店のオーナーによると、ピーク時には300〜400点の商品が購入されるという。
またオンライン古着ショッピングも賑わいを見せており、ソーシャルメディアやEコマースプラットフォーム上の古着グループには数十万人の会員が集まっている。
ベトナムの大手ECプラットフォームである「Cho Tot」の購買力は今年最初の数ヶ月で上昇しており、中古品を求めるユーザー数が昨年最終四半期と比較して13.1%増加した。
Cho Totの戦略・成長ディレクターであるホアン・ティ・ミン・ゴック氏によると、消費者は必需品の消費を優先し、不必要な商品のプロモーションプログラムに対する需要は低い。
また、近年になってベトナムのユーザーが古着に寛容になってきているという。
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