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大量解雇後の再就職、苦戦する中高年労働者
<写真:VnExpress>
ベトナムでの就職や転職には年齢が最も強い障壁の1つであり、6月下旬にハノイ市ザーラム郡で開催された就職フェアに参加した地元メディアの記者によると、求人票には性別に関する記載はほぼ無いが、年齢に関する記載は至る所で見られた。
同フェアに参加した36社の求人票のうち18~25歳を対象としたものは41%、26~35歳を対象としたものは35%であったのに対し、36歳以上を対象としたものは24%に留まっている。
ベトナム南部では2022年後半から工場労働者の解雇が続いており、データによると、解雇された労働者の大半は中年女性であった。
ホーチミン市に本社を置くPouyuen社では解雇者の50%以上が40歳以上で、そのうち約60%は少なくとも10年以上勤務していた。
VnExpressが6月下旬に実施した調査では「ベトナムの35歳〜40歳の労働者は仕事を得るのに苦労していると思いますか?」という質問に対し、回答者の90%が「はい」と回答した。
労働・傷病兵・社会問題省のファム・ミン・フアン元副大臣によると、職場における年齢差別は企業が生産性を最大化し、コストを最小化するために人的資源を最適化しなければならない市場主義経済の弊害である。
高齢の労働者は生産性が低い一方で、高い給与を必要とする傾向があり、金銭的な報酬を中心に回っている企業は、高齢の労働者が長い間会社に貢献していたとしても、このグループの労働者を解雇する可能性が高い。
ベトナムの人材紹介サービスNavigos Searchのグエン・フオン・マイ元CEOによると、中高年労働者の雇用には強みと課題の両方がある。雇用主は教育コストをあまりかける必要がなく、中高年労働者の経験を生かすことができる一方で、中高年労働者は創造性や柔軟性に欠け、テクノロジーに疎く、若い世代の同僚に溶け込めない可能性がある。
労働者は常にスキルを向上させ、年齢に関係なくあらゆる可能性に対応できるようにしておく必要があり、政府は中高年が解雇されても簡単に転職できるように多様な労働市場を形成するべきである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。