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ムーディーズ、ベトナムの信用格付け市場に参入

<写真:vietnamplus.vn>
米国の民間格付け会社ムーディーズは、地場大手金融機関と提携して設立した信用格付け会社であるVISレーティング(VIS Rating)の株式49%を取得し、正式にベトナムの金融市場へ参入した。
これにより、ムーディーズはVIS Ratingの筆頭株主となった。
VIS Ratingは2021年11月に設立され、2023年9月18日にベトナム財務省から信用格付けサービスの提供許可を受けており、同国市場で第3の信用格付け機関となっている。
同社のファム・フー・コイ会長によると、ベトナムの債券市場は困難な時期を迎えているため、投資家や発行機関、顧問機関の協力が必要であり、同社の設立はこのような状況に対応するためのものである。
同社の目標は社債を重要な資金調達ツールとして確立し、国の経済発展に貢献することであるという。
ムーディーズによると、2023年8月末時点でベトナムの社債発行残高は国内総生産(GDP)の約13%に達し、債務市場の強い成長ポテンシャルを示している。
これにより、信用格付けとリサーチが重要な役割を果たし、企業が新たな資本源にアクセスして資金調達戦略を構築し、市場の透明性を向上させることが期待される。
同社のアジア太平洋地域ディレクターであるウェンディ・チョン氏によると、VIS Ratingの設立はベトナムの金融業界の将来にとって重要なステップである。
ムーディーズの国際的な専門知識と地元の専門知識を組み合わせることにより、ベトナムの発行機関と企業に最高の独立した信用格付けサービスを提供することを目指しているという。
ベトナム債券市場協会(VBMA)のド・ゴック・クイン書記長によると、市場の透明性と専門性を確保するためには、適切なインフラが不可欠であり、VIS Ratingの設立はその一環として重要な役割を果たす。
また、財務省のグエン・ホアン・ズオン氏は、信用格付けの活動が市場の透明性と公開性を高め、より持続可能な資本市場の発展に寄与すると述べた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。