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ベトナムは脳卒中が多い、生活改善が鍵

2024年05月03日(金)07時00分 公開
ベトナムは脳卒中が多い、生活改善が鍵

<写真:dantri-com-vn>

 

心血管疾患は世界で最も多くの死亡を引き起こす原因の一つであると広く知られている。心血管疾患には心臓病と血管病等が含まれ、その中でも虚血性心疾患と脳卒中が最も死亡率が高い。

 

世界保健機関(WHO)の統計によれば、2019年には世界で虚血性心疾患によって約890万人、脳卒中で650万人が亡くなっている。

 

特にベトナムと中国では、脳卒中による死亡率が虚血性心疾患を上回っており、これらの国々では脳卒中の発症率が世界で最も高いとされる。

 

ベトナムでは、10万人当たり脳卒中による死亡者数が165人、虚血性心疾患による死亡者数が95人となっている。

 

これをベトナム全体の人口に適用すると、脳卒中による年間死亡者数は約16万5000人、虚血性心疾患による死亡者数は約9万5000人となる。

 

ベトナム人の脳卒中の発症率が世界で最も高い理由は明確ではない。

 

心血管疾患のリスク因子は先天的なもの(年齢、性別、民族)と後天的なもの(高血圧、肥満、高血糖、高血脂、大気汚染、喫煙、塩分の多い食事など)に分けられる。

 

高血圧は特に重要で、脳卒中の78%が高血圧が原因であるとされている。ベトナムでは成人の約25%が高血圧症を持つと推定されており、これは心血管疾患の発症率を大きく左右するものである。

 

生活習慣の面では、食塩の過剰摂取が特に問題となっており、ベトナムの一般成人の日平均塩分摂取量は10gを超えており、WHOの推奨する5gの2倍以上となっている。

 

この過剰な塩分摂取は血液量を増加させ、血管の張力を高めて高血圧を引き起こす一因となる。

 

また、血中脂肪の増加も重要なリスク要因で、ベトナム人成人の約20%が高血脂症であり、これが動脈硬化を促進し、動脈壁にコレステロールのプラークが堆積することで心筋梗塞や脳梗塞のリスクを増加させている。

 

これらのデータからも明らかなように、ベトナムでは脳卒中とそのリスク因子の管理に対する公衆衛生上の介入が急務である。

 

特に生活習慣の改善と高血圧の適切な管理が重要な鍵を握っている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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