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ベトナム人の塩分摂取量、WHOの推奨値を上回る高水準
<写真:tuoitrethudo.com.vn>
ベトナム人の塩分摂取量は5年間で日量8.4gにまで減少したが、依然として世界保健機関(WHO)の推奨摂取量を上回っている。
この情報は保健省予防医学局がベトナムで初めて発行した、加工食品の最大ナトリウム含有量に関する勧告で明らかになった。
保健省とWHOが実施した2015年と2021年のコミュニティ内ナトリウム摂取量に関する調査によると、ベトナム人のナトリウム摂取量は、1日あたり3760mgから3360mgへと減少した。
この摂取量はそれぞれ9.4gおよび8.4gの塩に相当する。
WHOは成人は1日に2000mg以下のナトリウム、すなわち5gの塩を摂取すべきであると推奨しており、ベトナム人の塩分摂取量は依然として推奨値を上回る高水準にあるとされる。
2020年のベトナム栄養調査によると、平均的な野菜と果物の摂取量は推奨値の66.4〜77.4%しかない。
その一方で、即席麺や、塩分を多く含む顆粒スープ、魚醤、醤油、グルタミン酸ナトリウムといった調味料の消費が増えている。
また、ファーストフードや加工食品は塩分とナトリウムを多く含む食品源である。
保健省によると、ベトナムではファーストフードの消費が増加しており、ホーチミン市で行われた19歳〜39歳の467人を対象にした調査では、47%の参加者が定期的にファーストフードを利用しており、この割合は男性と16歳〜24歳の若年層で高いことが示された。
また、47%の人が60分以上ファーストフードレストランに滞在している。
ハノイ市の都市部と農村部の15歳〜25歳を対象に実施された2020年の研究では、参加者の約95%が定期的にファーストフードを消費していることが明らかになった。
保健省は「ファーストフードや既製品は通常、糖分、脂肪、ナトリウムを多く含み、高血圧、心臓病、糖尿病、がん、その他の非感染性疾患のリスクを高める」と警告している。
同省によると、ベトナムでは近年、高血圧、心臓病、糖尿病、がん、慢性呼吸器疾患などの非感染性疾患が増加し、若年化しており、非感染性疾患による死亡者数は国内の総死亡者数の80%以上を占めると推定される。
非感染性疾患の増加の重要な原因は、人々の生活様式と食生活の急速な変化にあり、これには伝統的な食品から高脂肪、塩分、糖分を多く含む加工食品への移行が含まれている。
塩分摂取量の削減は、すべての人々の健康を向上させ、非感染性疾患を予防するための重要な目標である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。