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ハノイとホーチミン、地方競争力指数が低下
<写真:vietnambiz.vn>
ベトナム商工会議所(VCCI)は2005年から定期的に地方競争力指数(PCI)の発表を実施しており、これは各地方行政が事業環境を構築し、投資を引き付ける能力を評価する重要なものとなっている。
2023年の評価ではクアンニン省が首位を維持し、ロンアン省が8ランクアップして第2位に躍進した。
一方で、ベトナム最大の二都市であるハノイ市とホーチミン市はトップ20位以内に入らなかった。
ホーチミン市は前年から13ランクダウンして27位で停滞し、ハノイ市は8ランクダウンして28位に後退した。
これにより、ハノイ市は2年連続でPCIのトップ10入りを逃し、4年連続でランクダウンしている。
主な問題点として、土地の取得、手続きの長期化、法的・治安の問題が挙げられており、企業からは「変革が遅い」との評価がなされた。
ハノイ市では土地の取得に関するPCIの部分指数が前年比で低下し、地域内で61位となっている。
土地使用権証明書の発行には平均30日を要しており、他地域の10〜15日と比較して長期に及ぶ。
また、35%の企業が土地不足に直面しており、これは調査対象地域の中で最高率である。
ホーチミン市では、土地の取得と市場参入の2つの指数で競争力が低く、それぞれ最下位と55位に位置している。
90%以上の企業が土地手続きの困難さにより、事業計画の延期または取消しを余儀なくされる状態にある。
これらの大都市における課題は、多岐にわたる業務量と企業の要求が高いことに起因している。
VCCIのザウ・アイン・トゥアン副書記長は、政策の策定から実施までの「長い距離」が問題であると指摘する。
このギャップは、特にハノイ市とホーチミン市で顕著であり、部署間の連携が同期していないことが原因である。
さらに、地方が積極的に政策を改善し、経済運営の質を高める動きが見られる中、ハノイ市とホーチミン市の改善が遅れがちになっている。
しかし、両市は依然として投資の魅力的な地として位置づけられており、大量の海外直接投資が流入しており、ハノイ市では前年比70%増の約30億ドル(約4674億円)、ホーチミン市では前年の1.5倍にあたる58億ドル(約9036億円)が投資された。
専門家によると、ハノイ市とホーチミン市は、サービスの質の向上と行政手続きの迅速化を通じて、今後数年間で大きな進歩を遂げる必要がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。