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高級海外ブランド、続々とベトナムに進出
<写真:kinhtedothi.vn>
近年のベトナムでは、海外の高級玩具やファッション、母子用品などのブランドが、中産階級の需要を期待して活発に進出している。
5月にはホーチミン市7区の商業施設にポップマートがベトナム初の直営店をオープンし、初日に4000点の製品を販売した。
同店には約1000人が行列を作り、ポップマートの限定版玩具を求めたという。アジア太平洋地域の市場開発担当ジェレミー・リー氏は「ベトナムは活気に満ちた市場で、将来性がある」と評価した。
2024年に入ってからポップマートの他に、シンガポールのマザーズワークなどの中高級ブランドも続々とベトナム市場に参入している。
マザーズワークは高級母子用品を提供しており、4月末にホーチミン市の省轄市であるトゥードゥック市に初の店舗をオープンした。
同社の創業者兼CEOのシャロン・ウォン氏によると、ベトナムはシンガポールと中国に次ぐ第3の市場になる見込みである。
高級ブランドのカルティエ、レネ・カオヴィッラ、ザ・アワーグラス・オペラも2024年初めに新店舗を開設した。
特にカルティエは3月中旬にホーチミン市1区の高級商業施設に直営店をオープンしており、カルティエ・ベトナムは昨年末に設立されたばかりの子会社である。
不動産サービス会社サヴィルズによれば、一部の小規模ブランドは閉店しているが、フェンディ、カルティエ、ロエベなどの中高級ブランドは新たに進出している。
また、無印良品、H&M、ユニクロなどの一般的な小売ブランドも拡大を計画しており、ユニクロは4月末にトゥードゥック市に3店舗を新たにオープンすることを発表した。
アヴィソン・ヤング・ベトナムのリテールサービス部門のドー・ティ・スアン・チャン氏は「ここ2年の経済変動にもかかわらず、国内外の小売業者はベトナムでの事業拡大を続けている」と指摘する。
海外の中高級ブランドがベトナム市場に積極的に参入する理由は複数ある。まず、ベトナムは消費財とサービスの小売成長が減速しているが、依然として魅力的な成長率を維持している。
CBREによると、第1四半期の小売市場は賃料と稼働率の増加が続いており、取引の大半が外国ブランドによるものであるという。
次に、一部の消費者が経済的な圧力で節約する一方で、良好な収入を持つ層の需要は増加しており、2018年から2022年にかけて、ベトナムの宝飾品、車、ワイン、時計の輸入成長率はそれぞれ8%、26%、6%、8%に達している。
グローバル資産情報会社ニュー・ワールド・ウェルスによれば、今後10年間でベトナムの資産は125%増加し、世界で最も早く富を築く国となる。
また、観光業の回復も海外ブランドがベトナム市場に参入する要因の1つである。過去4ヶ月間でベトナムは620万人の国際観光客を迎え、前年同期比68.3%増加した。
オンライン旅行プラットフォームのクルックによると、第1四半期のベトナムへの国際旅行者の総需要は前年同期比1.9倍に増加し、平均支出も13%増加している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。