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大半の主要品目が値上がり、インフレ警戒を呼びかけ
<写真:24hmoney.vn>
HSBCは5月のベトナム経済報告書で国内のインフレ状況について警鐘を鳴らしており、統計総局のデータによると、5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で4.44%上昇し、国家銀行が設定した上限の4.5%に迫っている。
特に、教育、医療、建設、食品の価格が上昇し、主要な11品目のうち10品目が値上がりした。
詳細な分析によると、5月の米価は前月比で下落したが、豚肉価格の大幅な上昇が食品全体の価格を押し上げた。また、石油価格は下落したが、電気料金が上昇した。
HSBCの報告書は「このデータは食品とエネルギーの分野において複雑な状況を示しており、短期的には厳重な監視が必要である」としている。
2024年1月〜5月にCPIは平均4.03%上昇しており、主に教育、医療、住宅、娯楽の各分野の価格上昇が原因である。
インフレ圧力の一因として、入力コストの上昇が挙げられる。ベトナムの経済は高い開放度を持つため、世界的な商品の変動に影響を受けやすい。
S&Pグローバルの購買担当者景気指数(PMI)調査によると、5月は企業が2月以来初めて販売価格を引き上げた月であり、これは原材料費や燃料費の高騰、ベトナムドンの米ドルに対する価値の低下が原因である。
また、HSBCは「輸入価格の上昇を促す要因はベトナムドンの弱体化である」と説明している。
アメリカの高金利環境が続く中、国家銀行は市場開放操作を通じて為替圧力に対応し、再割引率の調整も行っている。
HSBCは国家銀行が政策金利を安定させると予測しており、これは経済の回復がまだ初期段階で、金融政策のバランスを取るためには慎重な対応が求められるためである。
HSBCの報告はインフレ管理の重要性を強調し、ベトナム経済の安定を図るための政策提言を行っている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。