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野生鳥類のオンライン販売が急増、高まる感染リスク

2024年07月09日(火)07時00分 公開
野生鳥類のオンライン販売が急増、高まる感染リスク

<写真:tuoitre.vn>

 

ベトナムではソーシャルメディア上で、放鳥用の鳥や野生の鳥肉の販売が急増しており、保健機関が野生鳥類との接触やその肉の消費には多くの感染リスクが潜むことを警告している。

 

3月にはカインホア省で2024年初のH5N1型鳥インフルエンザによる死亡例が確認されており、患者は発症前後に野生鳥類と接触していた。

 

ソーシャルメディアで「放生用の鳥、野生鳥肉」を検索すると、サギや野鴨、カモメなどを販売する数百件の投稿が見つかる。

 

カインホア省カムラム郡在住のN.Đ.K.というアカウント所有者によると、野生の鳥は一年中手に入るわけではなく、季節に応じて捕獲される。

 

役所の摘発を避けるため、一部の鳥はくちばしを切られている。くちばしを切れば、何の鳥か分からず罰金を逃れられるという。

 

同省ニャチャン市では放鳥用の鳥も多く売買されており、店舗に加え、多くの人が同市内を移動しながら鳥を売っている。

 

同市中心部にある観賞用鳥の店舗オーナーによると、放鳥用の鳥はスズメ、ハト、キジバトなど様々で、顧客が希望する数量に応じて用意することが可能であるという。

 

スズメは1羽1万ドン(約63円)、キジバトは1羽5万ドン(約316円)で、大量購入の場合は割引も提供されている。

 

同省疾病管理センターのトン・タット・トアン副所長は、野生鳥類は渡り鳥の性質があり、病原菌の制御や追跡が難しいと指摘する。

 

鳥は口や糞を通じてウイルスを排出するため、渡り鳥の群れを通じて広範囲にウイルスを拡散させる可能性がある。

 

これにより、ウイルスが鳥類や家禽から人間に直接感染するリスクが高まる。

 

野生鳥類は多くのウイルスや寄生虫を保有している可能性があるため、狩猟が法律で禁じられており、自身とコミュニティの健康を守るためにも行ってはならない。

 

ベトナム政府の政令によれば、絶滅危惧種ではない野生鳥類の違法な狩猟、販売、運搬行為は個人に対して最大3億ドン(約189万6000円)の行政罰金が科される可能性がある。

 

また、絶滅危惧種ではない野生鳥類の違法な広告・販売も100万ドン〜150万ドン(約6320〜9480円)の罰金が科されることがある。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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