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フート省の橋崩落事故、目撃者が語る当時の様子
＜写真：dantri.com.vn＞
9日午前、ベトナムのフート省に架かるフォンチャウ橋が突然崩落し、多くの人々が巻き込まれる大事故が発生した。
車約10台、バイク2台が崩落に巻き込まれ、13人が行方不明となっている。
橋の崩落直後に事故現場を通過したリン氏（36）は「数秒違えば命を落としていた」と語り、現在もショックから立ち直れずにいる。
事故当日、リン氏はベトチー市で親戚の用事を済ませた後、午前10時頃に帰宅のためフォンチャウ橋を車で通過していた。
リン氏によると、橋の上では車両の流れは順調で、特に異常は感じられなかったという。
対向車線には2台のトラックが走行しており、リン氏はこれらの車両を横目に橋を走行していた。
リン氏が橋の最後のスパンを通り抜けた直後の10時2分頃、突然大きな「ドン」という音が周囲に響き渡った。
驚いてバックミラーを確認すると、2台目のトラックが橋とともにホン川に転落する光景が目に入った。
リン氏は「すぐ後ろで橋が崩れた。ほんの一瞬で、私は死を免れた」と動揺に声を震わせながら振り返った。
リン氏は橋の崩落後、すぐに車を引き返し現場に向かったが、周囲は大混乱に陥っていたという。
崩落の事実に気付いた近隣住民たちが驚きと恐怖から叫び声を上げ、路上に座り込む者も多く見受けられた。
ある住民は感情が抑えきれない様子で「たった数歩の差で橋が崩れた。あと少しで自分も川に落ちていた」と語った。
フォンチャウ橋はフート省のラムタオ郡とタムノン郡を結ぶ重要な橋梁であり、日常的に多くの車両や人々が通行する主要な交通インフラであった。
崩落した橋の一部はホン川に沈み、多数の車両や通行者が川に流されたと見られている。
崩落の原因については現在調査中であるが、目撃者の証言によると、事故当時の川の流れは非常に速く、茶色く濁っていたこともあり、洪水の影響が濃厚である。
崩落事故発生から約10分後には地元当局が現場に到着し、現場の封鎖と安全確保に努めた。
救助隊は激流により流された車両や人々の捜索を進めているが、川の流れが非常に速いため、救助活動は難航している。
フート省タムノン郡の当局者によると、最終的な人的被害の全容は明らかになっておらず、物的被害の規模も不明であるという。
現地当局は引き続き、橋の崩落原因の究明と被害者の捜索を進めるとともに、今後の再発防止に向けた対策を講じる予定である。
事故現場では崩壊した橋の復旧作業が急がれるが、まずは捜索救助活動が最優先されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
